21FWシーズンDRESS部門のマストバイ!
バイヤー今村が推す厳選3ブランド別注アイテム

今のムードに合う、自然体で頑張りすぎないドレススタイルとは?
SHIPSのアンサーは、フレンチ的なアプローチ。
そのキーアイテムとなる厳選3ブランドの別注プロダクトをご紹介します。

Polpetta(ポルペッタ) イタリアの漁師がロープの端を美しくまとめた様を、丸くて美しいお団子(=ポルペッタ)と重ね、
ブランド名に冠した日本のブランド。
「足元を主役にした大人のためのシューズ」をコンセプトに、
ライン生産では表現できない知恵と温もりのある丁寧なものづくりによって、美しいフォルムの靴を展開している。

シューズ&バッグで纏める
スタイリングの妙

<Polpetta>の”PASSO”シリーズでベルジャンタッセルとチロリアンシューズを別注。ボロネーゼ製法のなかでも緻密なモデル製作が必要とされる伊・ボローニャ発祥の”SACHETTO”を採用。手仕事の作業が増えるため、生産性、高コスト化などの理由で敬遠するメーカーがほとんどだが、ライニング(靴の内側の革)が底の部分と袋状に縫い合わされているため、足を包み込むような感覚が楽しめる。纏まりのある大人なスタイリングを可能にする同素材のバッグも展開。

アッパーにはイタリア製カウスエードを、タッセルとパイピングにはスムースレザーを採用し、本底はイタリア製ベンズを使用したマッケイ縫い。しなやかで返りの良い履き心地が実現した。同素材のバッグはショルダーストラップにもなる巾着型。フォルム、色落ちがしない加工と裏張り、ハンドルの持ちやすさ、内ポケットなど、細部にわたって拘ったデザイン。

アッパーにはイタリア製カウスエードを、ソールにはリッジウェイソールを採用。シーズンテーマである柔らかいフレンチスタイルを完成させるために辿り着いたのがこのチロリアンシューズだ。ドレススタイルに一つだけカジュアル要素を取り入れるとすれば、まさにこういうことである。バッグはフィッシャーマン型。80年代のフランス人によく見られたスタイルだ。

僕も愛用しているのですが、驚くほど返りが良いので、レザーシューズではないような履き心地で疲れにくく、自信を持っておすすめします。スエード素材の小物はスタイリングを柔らかい印象にしてくれるので、SHIPSだけの展開となるバッグとのコンビネーションも楽しんで欲しいです。(今村)

Puccini(プッチーニ) 1871年にイタリア・コモで創業したネクタイ用ファブリックメーカーとして名高い<Fermo Fossati>と
SHIPSがタッグを組んで新たに誕生したネクタイブランド。
ブランド名は日本が舞台となったオペラとして知られる
『蝶々夫人(Madama Butterfly)』を作曲したジャコモ・プッチーニ氏に由来し、
シーズンを象徴するコレクションで展開する。

誰もが納得する
生地サプライヤーとの新ブランド

SHIPS MEN’S DRESSの今シーズンのテーマは「richesse de la nature(リシェス・ドゥ・ラ・ナチュール)」。自然の豊かさや恵みを意味し、フランスの最も美しい村であるPérouges(ペルージュ)の柔らかく温もりのある風景から連想されるカラーリングがポイントとなる。Vゾーンも同様で、同コレクションでは自然界の秋冬らしい深みのあるカラーをベースに、不揃いに並べたドットや小紋柄をラインナップ。温かみがありながら幾何学的な柄がモダンに見え、Vゾーンを印象的に彩る。

誰もが納得する生地サプライヤー<Fermo Fossati>と作ったSHIPSにしかないネクタイです。働き方の多様化によって、ネクタイはTPOではなく個人に委ねられる風潮ですが、だからこそ、その日の気分や、会う人、行く場所によってタイドアップすることを楽しみたいものですね。(今村)

Bore1io(ボレリオ) ベルギーで1930年に創業した老舗パンツブランド。
ベルギー王室やDRIES VAN NOTENをはじめとした数多くのメゾンのOEMを手掛ける。
老舗ブランドとしてのクラシックな趣きを残しながら、
アントワープに代表されるモードなファッション文化が薫る
モダンなエッセンスを持ち合わせたデザインが特徴である。

自由でソフトな
ドレススタイルに

従来のイタリアブランドにはない、ヒップから裾までの直線的なラインが特徴。マーベルトデザインによって腰回りには心地良いフィット感がある。SHIPSでは、今シーズンのテーマでもある新鮮なフレンチスタイルを実現するLポケットパンツとデニムトラウザーズの2タイプを別注。フレンチアイビーをイメージし、ボトムスに5ポケットパンツを合わせるという発想だ。とはいえ、いわゆる5ポケットではシルエットがカジュアル過ぎる。そこで同ブランドとタッグを組むことで、理想のパンツが完成した。

フランスのパンツを代表するLポケットパンツ。コットンベースながらまるでフランネルのような風合いのストレッチ混素材を使用し、ジャケットと合わせた時のポケット位置に拘った。緻密に計算されたディテールとトラウザーズ型のワイドシルエットが新鮮な一本。

革靴やジャケットなどドレススタイルの要となるアイテムにフィットする、ありそうでないデニムパンツ。適度なワイドシルエットではあるが、Lポケ型よりもやや細身に設計したラインが特徴。ブルー、ネイビー、チャコールグレーの3色展開。

この高い技術力は世界的にも稀有なパンツブランドと言えます。無駄のない落ち感が美しくクラス感があって、価格帯も税抜きで2万台。ディテールはカジュアルだけどシルエットがドレスというのがポイントです。トラウザーズ型の直線的なシルエットが出せるのは<Borel io>しかないと思い、同ブランドに別注しました。(今村)

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