雑誌の連載でもサステナブルな発信をしている
人気モデル・高垣麗子さん。
このコンテンツ「少しのいいこと」のマインドに
共感してくれたことをきっかけに、
モデル目線のサステナブルファッションと
娘さんとの暮らしについて、聞きました。
麗子さんは、服選びではどのようにサステナブルを意識していますか?
今年だけでなく、来年、再来年もずっと長く着られるか考えながら、素材や製法を見て慎重に買うようにしています。トレンドも追いますが、若いころのように欲しいものを次々と選ぶようなことはなくて。服を長く大切に着ることは、いちばん簡単なサステナブル行動ですよね。
素材や製法は、どのようなものを?
オーガニックコットンやリサイクル素材、土に還る素材を使うなど、最近は環境に負荷のかかりにくい方法で服作りをしているブランドさんが増えているので、そういう生産背景も意識しながら選んでいます。
服を長く大切に着るためにしていることは?
よくメンテナンスをしています。お洋服は、より今の自分のサイズや気分に合うようにお直しを。靴は1年ほどはくとソールやストラップが傷んだりするので、修理に出します。もう着ないと思ったものは、友だちや妹に譲ったり、チャリティで寄付したりしています。
簡単に捨てずに、必要な人のもとに手渡していくのですね。
娘に受け継いでいきたいものは大切に保管しています。まだ5歳なので、着てもらえるのはずいぶん先になると思いますが(笑)。私自身も母が愛用していたパールのネックレスを受け継いだのですが、ブレスレットとピアスに作り変えて、ずっと大切に使っているんです。
暮らしの中でサステナブルを意識していることは?
なるべくゴミが出ない生活をしたいと思っています。料理で出る野菜の皮や端も捨てずにベジブロスにしてスープを作ったり、ぬか漬けにしたり。出汁を取った後のお魚や昆布を佃煮にしたり。
フードロス削減にもなりますね。
売れ残りもフードロスにつながるんです。なので、スーパーではなるべく賞味期限が近いものや、フードロス削減の取り組みがされた商品を選ぶようにしています。レストランでも食べきれなかったものは可能な限り持ち帰ります。断られることが多いんですけど、海外では当たり前のこと。食中毒の心配は自己責任で、と伝えると包んでくださることが多いです。
お買い物で気をつけていることは?
必ずエコバッグを持ち歩いて、過剰包装をやめてもらっています。そういう小さなことの積み重ねが大事ですよね。
水筒なども持ち歩いていますか?
はい。最近、すごく軽い再生ビニールでできた水筒を自分と娘の分買ったんです。飲み終わるとコンパクトにできるアウトドア用のもの。これに家で作ったお茶を入れて、できる限り持っていきます。
子どもさんには地球を大切にすることを、どう伝えていますか?
お買い物に行くときには、娘用の小さなエコバッグを「持っていこう!」と声を掛けたり、環境をテーマにした絵本を選んで、楽しんで読んでもらうようにしています。でも、まずは親がお手本にならないと、いくら何を伝えても本当の意味では響かないですよね。
保育園でもそのような教育はあるのですか?
娘の保育園では、年長さんになるとSDGsの取り組みが始まります。近所の子ども服屋さんがくださった廃棄予定のボタンやハギレを、白い紙にペタペタ自由に貼って作品を作り、その作品が子ども服屋さんに飾られるので、一緒に見に行ったりできるんです。子どもも楽しみながら学ぶことができます。
ほかにも子どもさんと楽しんでいるサステナブルな行動はありますか?
旅行をしたり、四季を感じに出かけたり、旬のものを食べたり。なるべく自然に触れさせてあげるようにしています。TVやネットの情報だけでなく、実際に自分の肌で感じることがとても大事だと思うので。そうするとその絵を描いたり、ずっとそのときの話をしていたり、「今スイカの時季?」って聞いてきたりするんです。自然の美しさを実感しながら、地球を大切にするのは当たり前だと思ってくれたらいいですね。
サステナブルな暮らし、どうしたら続けていけるでしょうか?
完全サステナブル生活はストレスになるし、難しいですよね。でも、ものを買うときに環境に配慮して作られたものを選ぶということだけでもサステナブルな行動のひとつです。知ると選び方も変わるし、購入したものを大切にしようと思えます。
こちらからアクセスすれば、いろいろな情報が集められる時代ですものね。
私は、ものづくりの背景が気になってしまって、調べていたら朝になっていることもあります。知れば知るほど、ものを買えなくなってしまうこともあります。戦争体験者の祖母は、とてもものを大切にする人で、それをずっと見てきたんです。その時代に当たり前にしていたことをもう一度振り返ってみると、SDGsにつながるんですよね。
特別なことをしなくてはいけないわけではないですよね。
完璧でなくてもいいから、無理なく生活に取り入れることが大事だと思います。ずっと続けていかないと意味がないですからね。SHIPS anyさんの「少しのいいこと」の取り組みは、そのいい窓口としてとても共感しています。
ありがとうございます!

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edit & text : Kaoru Adachi
SHIPS anyは環境に配慮した服やハンガーの採用、
ショッパーとプライスタグにFSC認定紙使用など、
まずは小さなことから、すぐにできることから
社会や環境にやさしいものづくり・販売に取り組んでいます。
その理念のもとに作られた商品には、
すべて“少しのいいこと”タグが付きます。
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