MY

CHIC STYLE

03

  • 働くことも暮らすことも、

  • 自分自身がどうありたいかを大切に

  • フローリスト

  • 前田有紀さん

Contents

ブランドコンセプト『BASIC TO CHIC』に基づいて、「MY CHIC STYLE」をテーマに、暮らしにも働き方にも独自のスタイルを確立した女性たちにお話を伺うインタビュー企画。暮らしや仕事、ファッションで大切にしていることをお聞きしながら、「あなたにとってのシックとは?」を紐解いていきます。

アナウンサーとしてテレビ局に勤務していた前田有紀さんが、好きという気持ちと好奇心に導かれて花の世界へ進んだのが11年前。フローリストとして自分らしく生きることを選んだことで、暮らしも考え方も大きく変わったといいます。「工夫しながら、毎日を楽しく心地よく暮らしたい」そう語る前田さんが大切にしている自分らしさについてお話しいただきました。

  • Profile

    前田有紀さん|フローリスト

    10年間アナウンサーとしてテレビ局に勤務した後、イギリスへ留学と都内の花屋での修行を経て、独立。2018年に移動販売やポップアップを軸としたフラワーブランド『gui(グイ)』を立ち上げ、2021年には東京・神宮前にフラワーショップ『NUR(ヌア)』をオープン。著書に『染めの花 フラワーデザイン図鑑』(誠文堂新光社)。2022年よりオンライン講習会「好きを仕事に研究会」を主宰。

  • Credit

    プロデュース:マガジンハウスクリエイティブスタジオ 編集:花沢亜衣 撮影:猪原悠 文:高野瞳 スタイリスト:徳永千夏 ヘアメイク:荻山夏海

Movie

Interview

自分自身がどうありたいかを優先。
工夫して、毎日を心地よく、楽しく
働き方も暮らし方も無理せずに、自分が楽しく心地よくいられることをとても大切にしています。仕事でも頼れるところは頼り、大変なことも視点を変えることで楽しめるよう工夫しています。
プライベートでは息子が2人いるので、彼らが起きた瞬間から眠りにつくまでドタバタが続きますが、そこでもやっぱり同じ。忙しくて余裕がない時も自分一人で抱え込まず、友人家族と一緒に外食するなど、楽しい時間を持つようにしています。やり残した仕事はあるけど、子どもと一緒に寝ちゃおうって21時くらいに寝ちゃうことも(笑)。
以前は、無理してでも自分より目の前のタスクを優先していたけれど、働き方を見つめ直した時、働くことも暮らすこともつながっていて、その前提にあるのは、自分自身がどうありたいかなんだと考えるようになりました。
暮らしを作る
3つのBASIC ITEM
ブラックワンピースは、華奢な靴を合わせてきちんとした印象に仕上げたり、スニーカーやデニムジャケットを合わせてカジュアルダウンしたりと、着こなしに幅があるところが好き。
同じくらい定番なのが白いブラウスで、1枚で着るだけで華やかに。きちんとした打ち合わせがあるときは真っ先に袖を通します。
肌の色になじむゴールドのアクセサリーも欠かせません。今日つけているネックレスは、ゴールドアクセサリーが好きだった母から譲り受けたもの。大切な家族の思い出を身につけたくて選びました。
自分らしくいられることが選ぶ基準に。
さりげないデザインを個性につなげて
テレビ局に勤務していた頃から、ファッションの考え方ががらりと変わりました。前職では、きちんとしていなくてはという気持ちが強かったので、『人からどう見えるか』という基準で手に取るものが多かったと思います。見え方を大事にしていたので、着心地や自分らしさは二の次でした。
今は、真逆。着ていて『自分が心地いいか、自分らしくいられるか』を大切にしています。シンプルなものが好きですが、40代になってシンプルすぎるのが寂しい気もしていて。襟元にデザインがあるなど、程よくアクセントがあるものに惹かれます。そういうところが自分の個性にもつながるといいなとも思って洋服を選んでいます。
1日を過ごすなかで、洋服を着ている時間は圧倒的に長い。その時間を自分らしくいられるかどうかってとても大事なことですよね。
家族やスタッフ、まわりのみんなも、
心地よく自分らしくいられるように
自分の好きを軸にした暮らしにするべくフローリストに転身して11年になります。自分らしくいられることが、どれほど毎日を輝かせてくれるか身をもって体験しました。今は自分だけではなく一緒に働く仲間もいます。私が自分らしく楽しく働けていると同時に、スタッフのみんなにも楽しく働いてもらいたいし、それぞれが自分らしく力を発揮できる環境を作っていきたいと思っています。
プライベートでも同じ。子どもたちが成長するとともに、それぞれが大切にしたい時間が増えています。自分の理想や忙しさを押しつけるのではなくて、みんなが同じように心地よい状態で暮らしていけるように、今まで以上に大切にしていきたいと思っています。

シックとは…

自分らしく、
ありのままの姿が自然と醸し出すもの
シックというと、少し前までは背伸びして目指すようなイメージだったけれど、年齢を重ねて40代になった今は、『自分らしく、ありのままの姿』がエレガントでシックにいられる女性を素敵だなと感じます。見た目がどうかではなくて、自分らしさやどうありたいかということが、自然とシックにつながっていくのかなって。日々の暮らし方やちょっとしたしぐさ、人に対する態度を、丁寧で誠意あるものにしたい。そういうことから、シックというものが当たり前に醸し出せたらいいですよね。

Today’s coordinate

黒いワンピース×ゴールドアクセサリー

Coordinate

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着こなしのポイント

「見た目は大人っぽい佇まいだけれど、実際には着心地がよくて動きやすくて、パッと子どもを追いかけたりもできそうな軽やかさが気に入っています。華奢な靴を合わせると、きちんと感が出せるのもいいですね」

From

前田さん

「ブラックワンピースは、シルエットが大事。胸元に切り替えがあることでのっぺりと見えないし、二の腕を程よくカバーしてくれる袖丈も絶妙。大人が着こなしやすいワンピースです。靴も黒で合わせると、かわいくなり過ぎずシックにまとまります」

From

スタイリスト 徳永千夏さん

白いブラウス×カラーパンツ

Coordinate

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着こなしのポイント

「白いブラウスは普段モノトーンで合わせることが多いですが、ピンクのリネンパンツとの組み合わせがかわいくて、さっそく春夏に真似したい。勇気がいるカラーアイテムも、淡い色だと挑戦しやすいですね」

From

前田さん

「ブラウスは、柔らかい素材感で胸元にデザインがあると一枚で着ても様になります。この春人気の太めのパンツはリネン素材で涼しく着られるし、センタープレスのおかげできちんと感も。シルバー小物と首まわりがスッキリ見えるまとめ髪で、より洗練された印象に」

From

スタイリスト 徳永千夏さん

Items

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