Spectators Evergreen Library vol.9 緑色世代の読書案内 Spectators Evergreen Library vol.9 緑色世代の読書案内

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SHIPS'S EYE

SHIPS MAG読者のみなさん、こんにちは。
『スペクテイター』編集部の青野です。
年末の慌ただしい季節、ついついカラダに無理を強いてしまいがちですが、体調を崩されたりしていませんか。
「週末ゆっくり休んだつもりだけれど疲れがとれない…」
「なんとなく気分がスッキリしない…」
日頃からカラダとココロの悩みを抱えている人も少なくないのではないでしょうか?
そんなあなたにオススメしたいのがスペクテイター最新32号「ボディトリップ」特集です。

みなさんは「ボディワーク」というコトバを聞いたことがありますか?
ボディワークとは、読んで字のごとく「ボディの調子を整えるための運動・動作・ワーク」のことです。
人のカラダは子供の頃からの癖や悪い習慣、無理の積み重ねから緊張を強いられ不調になっていることが多いらしく、それを元の健康な状態へ戻すための動きがボディワークと呼ばれる運動です。
運動といってもタイムや勝ち負けを競うスポーツや、筋肉をつけたり鍛えたりするエクササイズとも違って、これまで意識しなかったカラダの部位に働きかけることでカラダとココロを本来の状態へと導いていく。自分のカラダとの対話を通じてトータルな健康を取り戻す運動を総称してボディワークというのです。
スペクテイター最新号では6人のライターに自分が関心のあるボディワークを選んでもらい、その体験の一部始終をレポートとして綴ってもらっています。
ボディワークの施術料は誰でも気軽に試せる額ということで上限3万円と決め、全国各地のボディワークを体験できる施設に足を運んでもらったわけですが、カラダとココロの変化の様子をリアル綴った記事は6者6様、いずれも冒険小説のような読み応えのあるスリリグなストーリーに仕上がったと思います。
ところで、6人のライターから挙ってきたボディワークはいずれも初めて聞くものばかりで、世の中には実に沢山のワークがあるんだなぁと感心させられました。
主なワークの内容を、最新号の原稿のなかから抜粋して紹介してみましょう。

(西式甲田療法) 

(3万円ボディワーク・レポーター=間宮賢)

とにかく現代人は、食べ過ぎなのである。学校で習うように、肉や魚、野菜と、バランスよくなんでも食べ、朝食をはじめ毎日三食をしっかり食べるという常識が過食の原因なのだ。これを信じているために、ほとんどの人が胃と腸を年がら年中、二十四時間働かせて、まったく休ませていない。
だから胃や腸の中に老廃物や宿便が溜まり、消化能力は落ち込み、それが体力の低下となって、最終的にはアレルギーや様ざまな病気にかかりやすくなっている。
 胃と腸をいちどからにして休ませるためには、つね日頃から間食や朝食は食べず、最後の食事から最低十八時間は空けなければならない。
さらに食事の内容を玄米や豆腐、野菜といった植物性のものに限定し、消化不良を起こしやすい動物性蛋白質や食品添加物、白砂糖といったものを徹底して排除する。
とにかく、消化器官に負担をかけず、消化しやすく、無駄のない量を最低限に摂取する──それが西式甲田療法の要諦だ。

(3万円ボディワーク・レポーター=高岡謙太郎)

湯治とは温泉療法のこと。療養温泉地に向かい、長期間滞在して、免疫力や自然治癒力を高める行為だ。
湯治は「三日でひとめぐり」と呼ばれ、めぐり(九?十日)が一般的。十分に効果を得るには二?三週間がよいといわれている。
 生活の場を変えることは、転地てんち療法(英語では「チェンジ・エア」)という効果もある。森林の多い気候刺激により自律神経や内分泌系がうながされ、自然治癒力が上がり、人里離れた温泉地にいることで外界からの刺激が減って、副交感神経がリラックスする。
ただし湯治による効能は医学的には後追いで、科学的な実証が得られてない部分が多いそうだ。
 湯治場は国内各地に点在し、日本人に深く根を下ろした健康法となっている。
本格的な湯治場には、本気で治療に専念する人々が訪れ、生活のための最低限の日用品しか用意がされていない。したがって、娯楽的なものは一切ない。

(3万円ボディワーク・レポーター=ハーポ・B)

『チネイザン(氣内臓療法)とは、古くからタオに伝わる気功療法の一つで、お腹へのタッチを中心としたホリスティックなセラピーです。
文化大革命などの影響で歴史から消え去ろうとしていたテクニックですが、タオの世界的権威である謝明徳老師(マンタック・チア)が、現代医学を取り入れて再生したものです。 元来、内臓と感情には密接な関係があります。チネイザンでは内臓に直接働きかけるとともに、感情のバランスも整え、全体の生命力を高めることを目指しています。
単に肉体だけではないホリスティックな療法として、セレブリティが集まるチバソムなどの高級スパでも好評を博し、ヨーロッパやアメリカでも注目を浴びています。』

いかがでしたか? これは気になる! 試してみたい! そう思われた方は、12月12日に発売されるスペクテイター「ボディトリップ」特集を手にとってみてください。
本誌では、これ以外にも古今東西の様々なボディワークを取り上げています。
自分のカラダとココロをリセットして、スッキリした気分で新しい一年を迎えたいと思っているあなたにオススメの一冊となること間違いありません!

2014年12月12日発売
定価952円(税別)・B5版・200ページ
発行=エディトリアル・デパートメント
http://www.spectatorweb.com/

スペクテイター32号
特集『ボディトリップ』

第1章_再検証:ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント
●心身やすらか革命 ボディワークと〈ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント〉構成/スペクテイター編集部
●「ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント」とは何だったか?文/片桐ユズル

第2章_三万円ボディワーク・体験ルポ
●断食 断食で、こころとからだを大掃除取材・文/間宮 賢
●禅 ランニング 走りつづけることは無に近づくこと取材・文/三田正明 ●アレクサンダーテクニーク からだの正しい使い方を意識してみる取材・文・イラスト/森脇ひとみ
●湯治(秋田・玉川温泉) 地球のエネルギーに、からだをゆだねてみる取材・文/高岡謙太郎
●太極拳 中国三百年の健康法にチャレンジ取材・文/神田桂一
●チネイザン タオイストが生んだ内蔵マッサージ取材・文/ハーポ・B

第3章_野口三千三の世界
●マンガ こうしてできた、野口体操  画と文/菅野修
●野口体操の魅力とは何か? 野口体操の会主宰・羽鳥 操インタビュー
●ぼくの野口体操入門記 ボディ・トリップ「こころ」から「からだ」への旅文/阿奈井文彦
●骨・気・食 ナマケモノでも出来る 3つの健康法文/細川廣次
●僕の病気力平和利用 秋山道男インタビュー
●木滑良久、エイジングを語る(後編)