−MEN’S CLUB 戸賀敬城編集長− 35歳からの男の身だしなみ 夏編 −MEN’S CLUB 戸賀敬城編集長− 35歳からの男の身だしなみ 夏編

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−MEN’S CLUB 戸賀敬城編集長−
35歳からの男の身だしなみ 夏編

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35歳からの男の身だしなみ 夏編

SHIPS MEN

60周年を迎え、さらにパワーアップした人気のメンズファッション誌『MEN’S CLUB』の編集長である戸賀敬城さんの連載企画。今回は夏を迎えるにあたって注意したい「男性の身だしなみ」について。いくらオシャレに気を使っていても、清潔感がなければ嫌われる。そこで僕らは何をすべきなのか?

夏は日々のケア効果が如実に表れる!

ファッションというのはトレンドも大事ですが、根本的には、その人に似合うかどうかが重要なんです。でも、身だしなみや清潔感っていうのは、似合うとか似合わないの問題じゃない! もちろん、洋服の第一印象っていうのは大きいですよ。でも、身だしなみっていうのは毎日の気配りや努力で変えられるし、相手のイメージもいっきにアップする。女性はそういうところをシビアに見ていますから。しかも、夏場というのは日々のケアをしているかがもっともバレやすい季節。見た目だけでなく、ニオイ・嗅覚まで刺激しかねない時期ですから注意して欲しいですね。

洗顔+化粧水で、テカりは防げる

男としては、暑い夏をTシャツや短パンで涼しく乗り切りたい。一方で、涼しくしようとするほど、露出すればするほど、ダラしなさが際立ってしまうんです。いくらオシャレで涼しい服を着ていても、肘や膝がカサついていたらイメージはマイナス。クリームを塗って、健康的な肌に仕上げるべきなんです。 そして、何より夏場に一番多い悩みといえばテカりですよね。実はテカりは防ぎようがあるんです。多くの人は洗顔で脂を落とそうとするんですけど、実はそれが逆効果になることも。洗顔によって肌の水分が失われてしまい、その防御本能として肌が脂を出してしまうんです。男性の好きな制汗用のウェットティッシュもそう。その悪循環に陥らないためには、洗顔をしたら化粧水で水分を補給してあげること。会社で化粧水をつけるなんて恥ずかしいという人は、スプレー式がおすすめです。顔全体にシュッとかけてあげるだけで効果がありますよ。 また、おしぼり感覚の清涼感を味わいたい人は、化粧水をコットンパフにつけて拭き取ればすっきりします。ちなみに、外出先で出されたおしぼりで顔を拭くのは絶対NGですからね、100%女性に嫌われます(笑)。

ペポニア・ボタニカの「ラバンドゥ・スキンローション」。自然派のブランドで敏感肌用。これにプラスして、目の周りにクリームを塗る程度で毎日のお肌ケアも完璧。

紫外線対策は、日焼け止めよりもアフターケアで

色白の男性が悪いとは思わないけれど、男は日焼けをしているほうが健康的でいいかなと思うんですよね。特に、半袖や短パンのときには腕と足はしっかり焼けていたい。でも、顔だけは焼き過ぎてしまうと、シミだけでなくシワの原因にもなってしまうんです。今はよくても10年後に後悔をしてしまうので、ケアすることをおすすめします。
だからといって、男が日焼け止めを毎日塗るというのも、ちょっと気持ち悪い。そこで僕はアフターケアとしての美白を提案しているんです。それは何も美白専用の何かを買えってことではなくて。洗顔して化粧水を塗って、クリームを塗る。そんな毎日のケアのなかで、クリームを美白用のクリームに変えるだけでいいんです。美白用のクリームは、肌の奥にあるシミの原因を早く引き上げて排出してくれる効果があって、年齢とともに衰えるターンオーバー(細胞の入れ替わり)を早めてくれるんです。また、美白用のクリームは肌を明るく見せてくれる点もいい。これはテカりとは違って、より健康的で爽やかな印象を与えてくれるんです。
男の日焼け止めを否定するようなことを言いましたけど、休日のゴルフやサーフィンなどアウトドアでは必要かなと思っています。女性用の日焼け止めでもいいんですけど、女性用のものってクレンジングオイルでないと落ちないものが多くて。さすがにそれは面倒臭いので、男性用を使うのがいいかなと思います。よくCMをしている「ウルオス」は女性にもおすすめしたいほどで、洗顔でも落ちるし、白浮きがなくて肌馴染みもいいですよ。

戸賀さんが最近使っているのは、シスレイの「サンレイヤ」。美容効果のある成分が入っているので、化粧水後のクリームとして使うこともできる。SPF15だが、最近の美容界ではいい紫外線もあるという考えのもと、完全にシャットアウトしないものが増えているという。

香りがアウターになったらダメ

汗のニオイを香水で誤摩化そうとする人がいるけど、その行為が相手を不快にさせるなど逆効果になることもあるんですよね。僕は香りがアウターになってはいけないと思っていて、あくまでもインナー感覚でほんのり香ることが大事。だから、よく血管が浮いている手首につけましょうとかあるけど、僕はやらないですね。手を伸ばして肩の上45°のあたりからシュッと噴射して、そこをくぐるようにつけているんです。
あと、夏のテクニックではないけれど、香水っていい意味でのギャップが大事なんです。スーツを着ている人がスポーティな香りをつけたり、カジュアルな人が重めの香りをつけたりね。一番大事なのは、ファッションと同じで、その人に似合った香りかどうか。普段は地味なのに、全身ドルチェ&ガッバーナで突然表れたらみんなビックリするでしょ? それと一緒で、香りも自分が着こなせるものを選ぶことが大事ですね。

イッセイ・ミヤケの「スポーツ」(日本未発売)。デオドラント効果のあるスティックタイプの香水。腋の下に塗るなど、汗が気になる季節に効果的。

戸賀敬城

1967年、東京生まれ。MEN’S CLUB編集長。レクサスマガジン「ビヨンド」編集長も兼任する。学生時代からBegin編集部でアルバイト、大学卒業後にそのまま配属となる。1994年MEN’S EXの創刊スタッフ、2002年MEN’S EX編集長に。2005年時計Begin編集長、及びメルセデスマガジン編集長兼任。2006年UOMOエディトリアル・ディレクター就任、アウディマガジン編集長も務めた。2007年4 月現職(ハースト婦人画報社)。

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