SHIPSと人 〜tofubeatsが奏でるNAVY! NAVY! NAVY!〜 SHIPSと人 〜tofubeatsが奏でるNAVY! NAVY! NAVY!〜

SHIPSと人 〜tofubeatsが奏でるNAVY! NAVY! NAVY!〜

SHIPSと人 〜tofubeatsが奏でるNAVY! NAVY! NAVY!〜

SHIPS'S EYE

最新のクラブミュークからJ-POP、アイドルまでをフラットに網羅し、デジタルネイティブ世代ならではのセンスで表現する新進気鋭のトラックメイカー。メジャーデビュー作では森高千里をフィーチャリングし世間に衝撃を与えた。そんなtofubeatsがシップスの「NAVY!NAVY!NAVY!」のキャンペーントラックを制作。そこで、楽曲の制作秘話からファッションについてまでを聞くべく、神戸在住のtofubeatsにSkypeでインタビューを行なった。

ーーこれまで、CM曲やキャンペーン曲というのはいろいろやられてきているのですか?

tofubeats ナイキやスペースシャワーTV、ウォークマンなどなど、大学生の頃からサウンドロゴのようなものはやっていました。

ーー今回、シップスのキャンペーン「NAVY!NAVY!NAVY!」のトラックを作るにあたって、まずはどんなことをイメージしましたか?

tofubeats 今年大学を卒業したばかりなんですけど、僕のシップスのイメージは大学生にとってはちょっと頑張らないと買えないお店。そういうワンランク上のイメージがあるんです。なので、あまり派手な雰囲気にはせず、大人なサウンドに仕上げました。あとは、曲を作る際に動画がほぼ完成していたので、そのイメージに合わせていきました。

ーーNAVYと喋るように唄っているヴォーカルが入っていますが、これはどう録音したのですか?

tofubeats いろいろ悩んだのですが、最終的には海外の音声読み上げソフトを使いました。そのソフトにはイギリス人風、フランス人風、日本人風などさまざまな発音パターンが入っているんですよ。そのほとんどを使って、ワールドワイドな感じに仕上げています。

ーー1分30秒のトラックですけど、ループして聴いても違和感がないですよね。そういうのは意識しましたか?

tofubeats そうですね。今回の動画はループ的にさまざまな映像が続いていくので、あまりゴチャゴチャしないように心がけました。webサイトを見る人って、あまりひとつのページに長く滞在することはないんですけど、今回はページを開いたまま違う作業をしていても快適に過ごせるようなトラックにしています。

ーー曲名「000080 NAVY」のなかには、ウェブセーフカラー(ウェブデザインにおける色の記述方法のひとつ)でNAVYを意味する数字が使われていますよね。

tofubeats NAVYにまつわるものがないか考えたんですけど、いい感じのものが思い浮かばなくて。最終的にNAVYを意味する無機質な数字を使いました。

ーーNAVYという色にはどんなイメージがありますか?

tofubeats NAVYは上品なイメージがあって好きな色です。たまたまですけど、今日履いているパンツもNAVYですし、家のソファもそうですね(笑)。昔はよく黒ばかり着ていたんですけど、友だちに「黒ばっかりだね」って言われてからNAVYを選ぶことが増えました。

ーー洋服とかファッションは好きなほうですか?

tofubeats 好きですね。でも、最近やっと少しずつ買えるようになった感じです。学生の頃はお金もなかったですし、服を買うかレコードを買うか常に迷っていました。

ーー以前からシップスはご存知でしたか?

tofubeats もちろん! 神戸にお店もありますし、ヨット柄のシャツを買ったことがあります。2万円以上して、そのときはすげぇ高い買い物でした(笑)。

ーーファッションで好きなテイストとかはありますか?

tofubeats シップスさんに置いてあるような、NAVY系のキレイ目な洋服は好きですね。僕が神戸出身ってこともあるんでしょうけど。

ーー洋服選びでも神戸を意識することがあるんですね。

tofubeats 意識しているというより、京都・大阪・神戸では雰囲気が違うんですよ。神戸はボーダーを着ている人がすごく多いんです。マリン系の服ばかりを扱ったお店もありますし、そういうのが刷り込まれているかもしれないですね。

ーーメジャーデビューについてのお話も伺いたいんですけど、まずはヴォーカルに森高千里さんをフィーチャリングしたことに驚きました。

tofubeats 決まったときはすごく嬉しかったですね。一方で、この人選はビックリして貰うことにも意味があって。インディーズ時代からすでにメジャーのアーティストさんとやっていたので、それとは違った話題性が欲しかったんです。レコード会社の人も「無理そうなことを言ってもいい」と言ってくれたので、ダメもとで「森高さん」と答えたら交渉してくれて。光栄にも実現することができました。

ーーtofubeatsさんにとって、森高さんはどんな存在ですか?

tofubeats 世代が上の方は、みなさん「ミニスカ」って言われるんですけど。僕らはそのセンセーショナルなデビューは知らなくて、知っているのは彼女の作品だけなんですよね。ですから、僕にとっては歌がうまくて、楽器もできて、曲もよくて、綺麗な人っていう、純粋に尊敬できるアーティストなんです。ちょっと違うかもしれないけど、今でいうならSARYUとかショコラとかそういうノリで。

ーー楽曲はJ-POP的に作られたんですか?

tofubeats いろいろやってみたんですけどうまく行かず、途中までは完全に森高さんというプレッシャーに負けていたんです。最後、締め切りも近づいて切羽詰まったときに生まれたのがあの曲でした。直球ど真ん中って感じですね。人間、追い込まれると意外にメッセージ性のあるいいものができるんだなと。

ーージャケットのイラストは、巷で話題のMEMOさんですが

tofubeats 彼女とは以前に「水星」のジャケットを描いて頂いた縁もあり、どう考えても森高さんのことが好きだろうし、お願いしたら喜ぶだろうなって思ったんです。あと、インディーズ時代からの仲間とちゃんと仕事がしたいという思いもあって。さんざんノーギャラに近い感じでお願いしていましたから。

ーーフリーダウンロードを信条としているマルチネレコーズ出身ということもあり、メジャーに進出したことすら驚きでした。メジャーに行った理由を教えて貰えますか?

tofubeats まず、メジャーに移籍したことでアーティストという免許がおりた感じがしましたね。周囲の見る目が変わったというか。「よくわかんない奴だけど、ちゃんとしてるんだ」みたいな。あと、MVなどの制作費がこれまで以上にかけられるので、自分的に満足という面が大きいですね。それ以外はあまり変わらないかもしれない。

ーー最後に今後の予定を教えてください。

tofubeats 週末は日本各地に呼ばれてDJをしていることが多いですね。あと、制作もいろいろとやっています。いずれアルバムも制作をすると思いますよ。

ーーこれからの活躍期待しています! 今日はありがとうございました。

初回限定盤】¥2','000

通常盤】¥1','575

「Don’t Stop The Music」

ヴォーカルに森高千里を迎えた「Don’t Stop The Music」を収録した待望のメジャーデビューシングル。その他、の子(神聖かまってちゃん)をフィーチャリングした楽曲など、インストゥルメンタルやリミックスを含め全8曲を収録。

tofubeats

1990年生まれ。神戸市在住のトラックメイカー/DJ。
2008年、高校3年生で日本最大級のテクノイベント「WIRE」に史上最年少で出演。その後もインターネットで100曲以上の膨大な量の楽曲を公開し続けるかたわら、YUKI、FPM、佐々木希、ももいろクローバー、Flo Rida など、様々なアーティストのリミックスを手がける。2011年からは清純派ヒップホップアイドル lyrical school に楽曲プロデュースで参加。作詞から作曲まで一貫して手がけるその手腕には定評があり、2013年には9nineなどの他アイドルの楽曲プロデュースも。盟友オノマトペ大臣と2011年末にリリースした「水星EP」は初回プレスが発売直後に即完売。デジタルバージョンはiTunes 総合チャート1位を獲得。iTunes Best of 2012にインディアーティストにもかかわらず選出され、翌2013年のニューアーティストにも選ばれた。

http://www.tofubeats.com/