GAGLE 〜あれから、そしてこれから〜 GAGLE 〜あれから、そしてこれから〜

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東北・仙台で活動を続けている、ヒップホップグループのGAGLE(ガグル)。今年の夏はフェスへの出演も多く、その精力的な活動によって新しいファンを着実に増やしている。そんな彼らのライフスタイルや、徐々に風化も始まっている震災後の現状についてなど、ざっくばらんにお話しを伺った。


――1stアルバム(2002年)に収録されている「雪の革命」で、東京ではなく仙台から勝負するんだと宣言してからもう10年になるんですね。いまでは全国的にファンも増えて、MITSUくん(DJ MITSU THE BEATS)のDJは海外でも高い評価を受けているわけですが、当時と比べて心境は変わってきていますか?

DJ MITSU THE BEATS(以降、MITSU) 昔から変わらないですね、東京とはある程度距離があるほうがやっぱりいい。住んだことがないのでわからないですが、ダラダラせずに目的を持って動けますし。東京はたまに行くのがちょうどいいですね。


HUNGER 心境はだいぶ変わったかもしれないですね。20代のときに仙台に残ってやろうと思ったのは、東京に住みづらそうなイメージがあったり、いろいろな思いがあったからです。たぶん、いまは東京でも住めるだろうし、それはそれで楽しいと思うんです。でも、それぞれの生活や、これまで活動してきたことの「意地」みたいなものがあるかもしれないですね。10年前の自分の考え方とは、だいぶ変わっています。また、1年半前に震災があったことで、地元に対しての気持ちもリセットされて、また1つ思い入れが深くなったり。そういういろいろが、いまはあると思います。

DJ Mu-R 確かに、いい意味で「意地」になっている部分はありますね。まだまだやらなきゃいけないことがあるし、納得いっていないことも多いので。東京に住んだほうが便利だなと思う場面は、仕事が多いってことですね。

HUNGER それはインターネットが発達しようと、圧倒的に違うものだよね。

DJ Mu-R カラダを持ってこないとDJもできないですしね。仙台だと、正規のお金を取ってやるのはなかなか難しい。

HUNGER 不況だと特にね。これから先、地方で音楽を仕事にするのは、もっと大変なことになるんじゃないかな。逆に何かを産み出す原動力に変えていかないと。


――震災から半年以上過ぎたくらいに、仙台に行く機会があったんですよ。そのときの駅前は、昔と変わらなかったし、逆に以前より盛り上がっているように見えたんですよね。

DJ Mu-R いまは人が減ってきているみたいですよ。一時は国分町っていう繁華街に人が溢れていましたけど。

MITSU いろんな県から仕事をしに来ていた人が多かったですからね。

――震災から約1年半経って、いわゆる混乱期を過ぎてから、現在見えている問題点は何かありますか?

HUNGER 問題は常に何かしらあって、いろいろ考えちゃうんですけど。問題というより感じていることは、震災関連のプロジェクトを継続している人、またはこれから始めようとしている人と、完全にやめてしまった人がふたつに分かれたことですね。そして、何かやろうとしている人は、みんないろんな動きをしていて。そういう人たちを見ると素直にすごいなと思うし、みんないい顔をしていますね。

MITSU みんなもう風化しているのかなと思っていましたけど、3日前かな、シンガーのKeycoちゃんが「仙台でライブするから遊びに来ない?」って誘ってくれたんです。聞いたら、その後に石巻へ行く予定があったり、支援活動をまだずっと続けていて。「GAGLEがやっていることも何かあれば協力したいから、いつでも声かけてね」と言ってくれて、そういうふうに思ってくれている人も、まだいっぱいいるんだなと嬉しくなりましたね。

HUNGER 一方で、仙台の駅前は何事もなかったように動いていますよ。大きな企業の進出や、ブランドの大規模出店があったり、新しい動きも出てきていますね。

――GAGLEとして、いま具体的に活動していることはありますか?

MITSU アルバムに収録されている楽曲『うぶこえ』や、そのリミックス盤の印税を寄付しています。現在は友人に任せていますが、『うぶこえプロジェクト』も引き続きやっています。最近の動きとしては、アップルバムというブランドと“俺たちは強い”Tシャツを作って、その売り上げを寄付しました。また、僕らがいくフェスには『うぶこえプロジェクト』も出店して、物販を売りながら寄付を集めています。

HUNGER あと、仙台駅近くの一番町商店街に『ろっけんパーク』という、復興支援商品だけを売っているお店があるんです。そこでも商品を置いていますね


――震災後すぐに、『うぶこえ』をリリースして反響はどうでしたか?

HUNGER いろんな人が聞いてくれましたね。でも、リリースするとき(震災から約1か月後)は悩んだんですよ。自分たちは五体満足な状態だし、ライフラインに多少不便があったとしても、もっと大変な被害を受けた方がいるわけで。その人たちに成り代わることはできないけれど、気持ちだけでも届けられているのか、そこが不安でした。結果的に、そういった方々からもいいリアクションを頂けたので。いまは発表して良かったと思っています。


MITSU 具体的にはわからないですけど、昨年から今年にかけて各フェスに呼んで頂けた理由のひとつに、『うぶこえ』があるのではと思いますね。また、普段はヒップホップを聴かない人が、ラジオで聴いて買ってくれたり。支援という意味も含めて、少なからず広がりはあったと思います。

――GAGLEのライフスタイルを聞きたいんですけど、休日はどんなことをして過ごしていますか?

MITSU 奥さんが買い物好きで、週2回は街に出ていますね。いつものコースがあって、お世辞じゃなくSHIPSは毎回行きます。店内にアロマの香りが漂っていますよね。この前はセールでreppeto(レペット)の靴を買ってましたよ。SHIPSに行って、そのままafternoon teaでお茶をするのが定番。自分の洋服はあまり見ないので、レディスのブランドに詳しくなりましたね。

――嘘じゃないことはすぐにわかりますよ。MITSUくんの口から、reppeto(レペット)が出てくるとは(笑)

HUNGER そんなおもしろいエピソードを越える話なんかないよ。

DJ Mu-R 僕の場合、仕事以外はレコード屋にいますね。その合間に知り合いのショップを回ったり。もうずっと変わらない行動パターンです。

HUNGER 趣味が旅なんですよ。兄貴(MITSU THE BEATS)はDJでよく海外に行っていて、すごくうらやましいですね。最近は海外でライブができるように英語を勉強しています。

――最後に、僕らがいまからできる東北へのサポートってどんなことだと思いますか?

MITSU 支援って難しいですよね。なので、寄付につながるものを買ったり、東北に遊びに行くだけでもいいんじゃないですか。

HUNGER 寄付先選びも難しいんですよね。金額的には足りている基金も多かったりしますし。なので、みんなの気持ちがうまく活きるようなシステムがあるといいなと思いますね。

――今日はどうもありがとうございました。

special thanks

RESPEKT(リスペクト)

東京都渋谷区渋谷1-11-1 2F
?03-6418-8144
営業時間:11:30〜26:00(月〜木)、11:30〜29:00(金、土&祝前日)、11:30〜24:00(日&祝)
http://www.cafecompany.co.jp/brands/sus/respekt/index.html

GAGLE(ガグル)

DJ MITSU THE BEATS、HUNGER、DJ Mu-Rの3人からなるヒップホップアーティスト。
1996年結成。’01年『BUST THE FACTS』でデビュー。翌年、1st.アルバム『3 MEN ON WAX』をリリース。’04年、メジャーに移籍。その後、コンスタントに作品を発表しながら精力的にライブ活動を行っている。近年は、DJ MITSU THE BEATSの楽曲が海外で話題になり、GAGLEとしても海外レーベルから作品が発表されるなど、国内外で大きな注目を集めている。
http://www.gagle.jp/

地元、仙台で盛大なリリースパーティが開催決定!

12/29 GAGLExOvall release party in 仙台 @MACANA
Open/Start:18:00/18:30
前売り:3','000YEN (別途 1ドリンク 500YEN)
当日:3','500YEN (別途 1ドリンク 500YEN)
http://www.showtikubai.com

・・・その他LIVE SCHEDULE・・・
11/17 Synchronicity 12' Autumn @ 渋谷O-EAST
11/24 beatpia @富士市 AFRIKA ZOU
11/25 Blissful Sound @浜松G-SIDE
12/22 FEEL The 11th Anniversary @ 福島なまず亭
12/29 GAGLExOvall release party in 仙台 @MACANA