SHIPSと人〜ゲスト:リアルロックデザイン 千葉利之さん〜 SHIPSと人〜ゲスト:リアルロックデザイン 千葉利之さん〜

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HIPSと人〜ゲスト:リアルロックデザイン 千葉利之さん〜

SHIPSと人〜ゲスト:リアルロックデザイン 千葉利之さん〜

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創刊1周年を記念して、今回はSHIPS MAGの制作を担当しているリアルロックデザイン 千葉利之さんにお話しを伺いました。デザイン、映像、VJなど、幅広く活躍するリアルロックデザインの実態とはいかに?




――年4回、毎号100ネタを一挙に掲載しているSHIPS MAGですが、この話を聞いたときはどんなものになると思いましたか?

千葉 最初にお話しを頂いたとき、まず思ったのが、自社でメディアをもつというのは新しい試みだと思いましたね。企業のホームページでも、ECサイトでもなく、WEBマガジンを立ち上げるわけですから。これは、ほとんど前例がないと思いますよ。


――当初、創刊号は4月末にオープンされる予定だったそうですが

千葉 4月末っていうのはオフィシャルではなくて、内部的に決まっていた感じなんです。でも、最初の全体ミーティングが3月11日だったんすよ。スタッフ全員で打ち合わせをしている最中に、あの大震災が起きてしまったので。そんなこともあって、5月15日がオープン日になりました。あのときのことは今でも鮮明に記憶に残っていますね。


――SHIPS MAGの制作が実際に始まってみていかがでしたか?

千葉 これはお世辞でも何でもなく、SHIPS プレスの皆さんの優秀さに驚きましたね。SHIPS MAGでは編集的な役回りをお願いしているのですが、お忙しいのにしっかりとこなしてくれて。リアルロックデザインのデザイナーをはじめ、ライターさん、カメラマンさんとみんなで作っている感じが生まれていて雰囲気もいいですよ。デザインの話をすると、100あるコンテンツをWEBでキレイに見せるのは意外に難しいのでデザイナー達も日々挑戦ですね。現在も課題だらけですね。ひとついえるのは、WEBマガジンは制約が多いこともあって、デザインできる範囲が実は少なくないんですよ。ですから、カメラマンにはレイアウトを考えながら撮影して欲しいとお願いしています。フラッシュ(動きのある見せ方ができる技術)が廃れてきたこともあって、写真や文章の重要性が再び増しているんです。いかにかっこよく見せるかではなく、情報をいかに整理するかの時代になっていると思います。


――リアルロックデザインは、これまでどんなお仕事をされてきたんですか?

千葉 もともとは、雑誌とかのエディトリアルデザインをやっていて。2000年くらいからWEBデザインもやるようになったんですよね。あと、クラブ好きが高じてVJもしていたので、そのときに使う素材として映像も作るようになったんです。なので、映像はもともとも趣味程度だったんですよ。それがあるとき、TVのレギュラー番組の仕事が入りまして。たいしてできもしないのに受けたら、毎週締め切りのオープニング映像制作が7年間続きました(笑) あまりメディアにこだわってクリエイティブをするよりは色々な事に挑戦していきたいと思っています。


――いまもVJはよくされているみたいですね。音楽関連の仕事も多いとか

千葉 そうですね。クラブ系は友人も多いので、VJだけでなくイベント制作のお手伝いとかもしています。最近では、幕張のメタモルフォーゼ、雨で中止になってしまったレインボーディスコクラブとかですね。


――本当に幅広く活動されているんですね

千葉 唯一ともいえるモットーが、“クリエイティブにおいてジャンル分けをしない”ってことなんです。自分達が好きなジャンルの仕事はいい表現ができるけど、苦手なジャンルは表現できないのではつまらないと思っています。


――最後に、今後の目標などあれば教えてください

千葉 SHIPS MAGも5号目を迎えましたが、いろいろと挑戦していきたいですね。大きな目標としては、最近はデザインとかクリエイティブの仕事を目指す若者が減っているので、次の世代が憧れてくれるような作品を残していければと思います。


――ありがとうございました。