35thスペシャルインタビュー ―MTB & BMXライダー 高松健二さん × SHIPS 高梨勝央― 本場アメリカが教えてくれたこと 35thスペシャルインタビュー ―MTB & BMXライダー 高松健二さん × SHIPS 高梨勝央― 本場アメリカが教えてくれたこと

35thスペシャルインタビュー ―MTB & BMXライダー 高松健二さん × SHIPS 高梨勝央― 本場アメリカが教えてくれたこと

35thスペシャルインタビュー ―MTB & BMXライダー 高松健二さん × SHIPS 高梨勝央―
本場アメリカが教えてくれたこと

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現役のライダーであり、ご自身の自転車ブランドも展開している高松健二さん。今回は、彼に「SYTLSH STANDARD」を感じているSHIPS 高梨勝央が、そのスタイルが生まれた背景に迫る。




高梨 昔、雑誌の企画でモデルじゃない人にSHIPSの服を着てもらおうということになって。当時のケンジくんはイケイケのライダーで、僕も自転車が好きなので意気投合したんですよね。彼はレーサーとして速いだけでなくて、雑誌にもちょくちょく出ているようなファッションアイコンでもあったんです。面倒見もいいから、若手のライダーからも慕われているし。ライダーとして結果を残しながら、さらにカッコよさを意識してやってきた人でもあると思うんですね。うちの言葉でいうと「STYLISH STANDARD」な人だなと思って。

高松 まとめて言うと、僕が一番かっこいいってことですね(笑)。

高梨 アハハハ。でも、自転車は僕も好きだけどレースに出ようとは思わないし、一般的に機会も少ないと思うんだけど、どうやってこの世界に入ったの?

高松 僕は4歳でBMXのコースにデビューしました。兄が走っているのを見て、自転車で跳んでいる姿が仮面ライダーみたいでかっこいいなと思って。それから、兄貴のお古のBMXを貰って走るようになって。マウンテンバイクは高校生になってからですね。その頃、塚本(岳)選手とか、柳原(康弘)選手といった先輩たちがアメリカで活躍していたので、僕も高校で初めて向こうに行って。そうしたら結構いい成績が出たんですよ。センスがあったんでしょうね、それからはスター街道をまっしぐら(笑)

高梨 出たっ(笑)。でも、自転車はヨーロッパも盛んだけど、BMXとかMTBってやっぱりアメリカだよね。

高松 僕はBMXからスタートして、その頃はスケートボードも人気だったし、小さいときからアメリカにはすごく刺激を受けていますね。行きたい気持ちも強かった。

高梨 ケンジくんが感じてるMTBの魅力ってどんなところ?

高松 BMXのコースもある程度スピードが出るんですけど、MTBは山道を走るのでスピード感が違うんですよね。あと、ブレーキを使ってコーナーを曲がっていくので、ブレーキコントロールが楽しいですね。あと、自然にある木の根っこをギャップにして跳んだり、そういうところがおもしろいですよ。

高梨 僕が思うに、ケンジくんは昔からこだわりがすごく強いと思うんですよ。リジット・クロモリが好きだしね。怪我もしたし年齢も上がったので最近はサスペンションが付いていますけど、新しい機材がいろいろ出てきた時期でも「リジット(サスペンションを付けないこと)がいいんですよ」とか語っていたので。そういうスタンダードなスタイルにこだわりながら、ちゃんと成績を出すのがスタイリッシュだなって思うんです。しかも、彼は「PUNK KID」って呼ばれていましたから。

高松 普通にコースを走っていてもおもしろくないので、「何かやったろかな」っていうのは常に思っていましたよね。たとえタイムが落ちても、「ここで一発大きいの跳んだらかっこいいでしょ?」みたいな。みんなが喜ぶだろうなぁって。

高梨 そういうスタイルでありながら、根底はクラシックなものが好きっていうのがすごくいいよね。

高松 まぁ、カッコよくないとね。モノでもスタイルでも「カッコ悪くてめっちゃいい」よりも、「カッコよくて、そこそこいい」を僕は選びますね。あとは、生まれ持ったセンスでカバーすると。

高梨 ケンジくんのなかで、レジェンドライダーはいるの?

高松 あんまりいないかな。ショーン・パーマーが出てきたときは、悪そうで、しかも速いし衝撃的でしたけど。若い頃は外国人の真似もしましたけど、常に自分らしさが出せないかを考えていましたね。MTBを始めた頃は、それまでに培ってきたBMXのテクニックを取り入れたり。それをみんながスタイリッシュって言ってくれたので意識はしていましたね。ファッションも真似というよりも、本物らしさを求めていました。アメリカ行ったとき、みんなピックアップトラックに自転車を積んで練習に来るんですよ、その姿がめっちゃかっこよくて。日本に帰ってきて25歳くらいでやっとピックアップを手に入れて、初めて自転車を積んだときはたまらないものがありましたね。やっとここまできたかって感じで。

高梨 本物を見れているのが一番の強みなんだろうね。日本のファッションシーンも、アメリカへの憧れから始まって、みんなが現地に行くようになってきてからいろいろ変わったと思う。行ってみたら、いわゆるアメカジな人っていうのはいなかったり。本物を体験するとみんなシンプルになるんだろうね。

高松 基本的にはシンプルなものが好きですね。ロスとかの大都市も行きましたけど、レースで田舎町とかいろんな場所に行ったのもよかったんでしょうね。その体験のなかで、脳裏に焼き付いていることも多いし。

高梨 僕らがTシャツを作るならアメリカがいいよねっていうように、ケンジくんも自分のブランドでフレームを作るならアメリカだよねっていうのは同じ感覚だよね。

高松 いまアメリカのフレームも減ってきているから、「うちがやったるねん」という気持ちもありますけどね。

高梨 多少値段が高くなる部分もあるけど、それが好きな人にはたまらないっていうのは、それはそれでいいと思うんだよね。最近の若いライダーはどう? カッコいい人いる?

高松 かっこいい奴が減ったな〜と思った時期もあるけど、最近は海外に出て行くライダーもまた増えてきて、かっこいいライダーも多いですよ。そう考えると、いろんなところに行って、いろんなものを見なきゃいけないんでしょうね。あと、モテたいと思うことも大事ですよね。

高梨 モテたいは重要だよね。では最後に、ケンジくんが考える「STYLISH STANDARD」な走りっていうのを一言で。

高松 STYLISH STANDARD = 高松健二の走りですね(笑)

高梨 頂きました!(笑) 今日はありがとうございます。

Crazy Sheep

街乗り向けの快適仕様。高松選手がパーツ選びから設計までたずさわっており、走りやすくよく進む。
フレームはすべてクロモリ。

高松 健二

1976年生まれ。BMX、MTBライダー。
MTBのダウンヒルを始めBMXにも参戦。ライダー兼オーガナイザーとして、MTBシーンをリードする存在になっている。
2005年にMTBでバックフリップを日本人で初メイク。
また、2006年INZIST BICYCLE、2007年パーツブランドのFLV、2010年CRAZY SEEPと自身のブランドを次々に立ち上げている。
・MTB日本代表(1994年、2000年、2002年、2004年)

・BMX日本代表(2010年)

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