SHOES REPAIR MEISTER SHOES REPAIR MEISTER

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SHIPS MEN

30年以上に渡りSHIPSで販売された全ての靴の修理を担当しているリペアマイスター。
現在まで、修理を受けた靴の総数はざっと2万足を越えている。
そのマイスターに修理のノウハウを伺った。


「ボクとSHIPSさんとの付き合いはもう30年以上になるんじゃないかな?」
あまり取材を心地よく思わない言わば“職人気質”のイメージとは裏腹にものすごく柔らかい口調で鈴木さんは語ってくれた。当時の仕入れ担当の方がSHIPSでJ.M.ウェストンを扱いたいと考えていて本国フランスに色々問い合わせをした所 「ウチの靴を扱ってもらうなら、まず、靴をちゃんとリペア出来る職人を日本で捜して下さい」と、言われたらしく、それで散々探し回った結果、ある百貨店を通してボクの所に話がやってきたんです。その後直ぐにフランスに行きボクのシューズリペアのノウハウやJ.M.ウェストンの靴作りなど色々話を聞いて現在の関係を築き上げたんです。


意外とお客さんってメーカーの靴はメーカーが直すと思っているでしょ?それも国内メーカーなら話が早く出来るのだろうけど、例えばJ.M.ウェストンは生産地フランスなんです、リペアをする靴一足の輸送費や時間などを考えると現実的に難しいでしょ。だからボクがお客さんの履き込んだ靴をできるだけ元の状態に戻してあげるのが理想だったんです。
勿論、SHIPSにはさまざまな靴があります、メンズ、レディース、キッズだって取り揃えているんだからそれぞれにあった修理内容でリペアをしています、例に挙げて言うとアメリカのオールデンなんかはソールに打つ釘の場所なんかも決まっているんですだからそれらをふまえた上でお客さんに満足して頂ける最善な方法でリペアさせてもらっています。


- 具体的にどの様なリペア方法があるのでしょうか?

解りやすく言うとオールソールかな、これは靴の裏側を全面張り替える事なんだけど 革底の擦り減ったソールを一度全て剥がして新たにダイナイトソールと言うラバーソールに張り替えるのが最近の主流かな。革底ソールをクレープソールに張り替える、なんて事も以前はあったけど最近はほとんどなくなったね。ソール以外だとアッパーの部分なんかも直しますよ、ただ、あくまでボクの手が入る範囲までですけど。


メーカーさんにリペアをお願いすると一度に何ヵ所もの釘を機械で打ち、工業用ミシンでダダダダって直しちゃうけどあれはそのメーカーさんにはその靴専用のパターンがあってそれに合わせたリペア方法で作業をしているからなんです。ボクの場合は結局の所ほとんどが手作業になってしまうんですよね、だって毎日扱かっている靴(メーカー)が違う訳ですし、どうしても手作業以外あり得ないんです。


現在も週に2回はSHIPS渋谷店に足を運び全国のSHIPSから集まってくる靴のリペアを担当しています。
多いときは月に60〜80足リペアしているので現在まで手掛けた靴は単純計算でも2万足を越えている。


サンワ靴店 鈴木和美

昭和24年10月12日生まれ。東京都出身。職人暦33年。
サンワ靴店は先代のお父様の代からの伝統を引き継ぎ現在に至ります。
一番得意な修理はオールソール交換。鈴木さんの手に掛かれば、新品同様の仕上がりと、お各様やスタッフから絶大な信頼を得ています。 靴の修理に関しては、お客様のさまざまな要望に対して応用が効くのも、熟練のテクニックのある鈴木さんならでは。