密着 stylist MASAH 密着 stylist MASAH

密着 stylist MASAH

密着 stylist MASAH

密着 stylist MASAH

SHIPS JET BLUE

前回好評だったstylist MASAHプライベート密着企画第二弾として、今回は同業者でもあり先輩スタイリストでもある小沢宏さんとの対談。普段ではあまり伺う事が出来ない内容をこの企画ならではで伺っています。


MASAH「お疲れさまです。お忙しい中お越し頂きありがとうございます」

小沢「お疲れさま、どうして僕が対談相手に選ばれたの?」

MASAH「僕の中でよくお付き合いさせて頂いているスタイリストさんって数多くいるんですが、その中でもやっぱり普段からのファッションへのこだわりがずば抜けて違う方だと思うんです。それにちゃんと一度お話をさせてもらいたいと思いまして」

小沢「そういう事か、実際ちゃんと話した事は無いよね。道でバッタリ遇って立ち話をする程度だし」

MASAH「そうなんですよ。僕、小沢さんに対して凄い印象に残っている出来事がありまして、パリで一度お見かけした時にゴールドのギャルソンのパンツを穿いていらっしゃったんですよ。忘れもしないサンローランのSHOWの時でした」

小沢「そんな事あったかなー、あったかもね」

MASAH「お一人でいらっしゃって、ちょっと時間の空いてる時だったと思うんですがカフェでお茶を飲まれていたんです。それが凄く格好良く見えて。僕は今思うと小沢さん達の様にファッションを体現できるスタイリストになりたかったと。スタイリストになりたかったきっかけって、元々雑誌の一読者から始まりその内、その雑誌を作っている人をどんな人か見たがっていたという気持があって、それが見たくても見れないとか、夜遊びに行ったりとか、町中で偶然見かけるとかそういう時代だったので僕の頃は。それがアシスタントを経てそういう方々を真近で見るようになって、実はそうではない人もいるんだなって。実際そういう人の方が多いじゃないですか。昔見た強烈な印象を今も尚持ち続けている人ってそんなにいないですよね。スタイリストってカッコいい存在だったんです。それをやっぱり真近で見れた喜びっていうのは大きいですし、凄く憧れを抱いていた分ガッカリする事もたくさんありましたけど(笑)」

小沢「そうだね、見なくてもいいトコまで見えちゃったりするもんね。笑」

MASAH「僕もそういうスタイリストでありたいなという気持は今でもありますよ。」


MASAH「小沢さんにとってスタイリストとは?」

小沢「僕は今現在、厳密にいうと、スタイリストだけじゃないスタンスになってきているんだよね。小さい頃の憧れの職業って色々変わっていくんだけど、割とその時その時に思った事を自分の人生の中で一つずつ経験させてもらっている。スタイリストだったり、編集やったり、バイヤーとかやらせてもらったり、割とその時々で思春期の頃にやりたかった事を極めてはないけど一応一通りやらせてもらっているからか割と全般的に満足しているんだ。今は立場が変わって、もうちょっとディレクションする方で、スタイリストをわざわざ外から引っぱってくる、スタイリングを誰かにしてもらってそれをカタログでまとめてこうと思って逆に色々なスタイリストの方の仕事とか見てると、なんか僕自身、凄い素人っぽいなと思うんだよね。素人と言うかMASAH君が今言っていたじゃない、自分が着飾る、自分が何を身に着けているとか、でもその反対でいつも同じ服とか靴とかしか履かない人とかスタイリストでいっぱいいるでしょ?そういうの見てると逆に格好いいというか、ストイックだなって思う。どっちが良いとはの話ではなくて。
だから自分が何を身につける、何が欲しいとか、朝出かける前に何回鏡を見返すとか、何か素人っていうかいつまで経ってもミーハーだなって。俺は別のスタイリストの方とか見てると例えばスタイリングとか雑誌のページとかで凄い事やってる人なのに本人の佇まいがあまりにもシンプルすぎてよく表に出てくるなとか。俺はファッションに消費する事で自分のスタイリングとか生み出してきたっていう自分の経験値があるから、買ってもないのによく大した事できるなって。ちょっと感心しちゃうんだよね」

MASAH「小沢さんって自分の為にお洒落します?」

小沢「どうだろうね。でも最終的には誰かが見てるから、だろうね。でもそれがシンプルに女にもてたい、同業者に“おぉ”って言われたいとか個別の理由ではなく何となくね。ファッションってコミュニケーションツールじゃん。髪型とか何着てるとかってカテゴライズされるじゃん。例えば、“あー、MASAHさんっていつもキラキラしてますね”とかさっき話に出たみたいな俺は“ゴールドのパンツで派手ですよね”とか、自分がどう見られたいのかっていうのを総合的に判断される上で自分が何着てるとか。自分の事なんだけどそれと同じくらいに見られる事は意識はするよね。そして何か自分のポイントとか突っ込んでもらえると嬉しい、みたいな。よくそこに気が付いたじゃん、みたいにね」

MASAH「僕は多分、昔と比べるとまったくもって落ちついちゃったと思うんですよね。本当に僕は着替えないですし、というか同じ物を三着くらい持っているんです。だから多分人には”何時も同じ服だな”って思われていると思います。靴とかはその日の気分でちょいちょい変わりますけど」

小沢「洋服ってまったく同じ物を買ってるの?」

MASAH「はい、全く同じ物です。僕はその部分を求められてないという気がするんです、、最近なんか特に。昔は発売された物に対しては敏感にそれを取り入れてカッコいいな、という時代もあったんですけど、何か今ってそれを求められていないなと思うんですよ、寂しい事なんですけど。逆に何かずっと同じ格好してたらウケるかなっていうのと、あとやっぱり消費の仕方が変わったかも知れないですね。老けたというか1万円の物をちょこっと買うなら10万円のもの一個買うみたいな。そういった感覚が服からアクセサリーになっていくと、アクセを際立たせる為に服を引き算しなくてはいけないなという事が出てきて、あんまりスタイリストとしては良くはないんでしょうけど」

小沢「でも俺が思うにスタイリストって実は世の中の動きに凄い敏感だから物を買わないとか、いつも同じ服を着てそうに見えるっていうのが世のトレンドだからトレンドを凄いキャッチしてるんだと思うよ。さらっとシンプルな服がいいから同じ様な物というのを含めて。多分さ、トレンドをキャッチしてんじゃないの、それって」

MASAH「僕もそうかなと思ったんですが、自分の好みがドメスティックなんです。小沢さんとか僕が憧れていた頃のスタイリストさんの格好というのはワールドワイドなトレンドで服を着てらっしゃってて、それが凄い憧れだったんですよね。小沢さんがスタイリスト以外でディレクションとかする様になったのはどういう経緯なんですか?」

小沢「僕はスタイリストという事にあんまり固執していないなと言う事にだんだん気が付いたんだよね、ファッションと言うキーワードがあれば仕事は何でも良いんだよね、平べったく言うと。ファッションと言うフィールドの中なら何処に立っていても楽しい。写真は撮らないけど、要はそのフィールド内なら僕は何でもいい。でも、お店を作る事は考えてないかな。お店やっちゃうと固定でやらなくてはならないから、それは僕の中ではないんだ。もうちょっと、いい意味で腰が軽くてインスタントでクイックで消費するスピード感とか、そういうのに携わっていられればデザイナーでも何でも良い。もちろんスタイリストも続けていってるけど、その為に何かをストイックに突き詰める事はないかな」

MASAH「僕も雑誌とかで、そういう感覚は感じられていて好きですね、サラッとしてますよね」


小沢「コーディネートってわりと時間かける?」

MASAH「思ったよりはかけないかも知れないです」

小沢「僕も全然かけないんだよね、それが結構出てるなって近頃思うんだ。最近聞いてビックリした話なんだけど、あるスタイリストの人が一つのカタログやるのに一回トータルでスタイリング組むんだけどその後、毎日プレスルームに来てちょっとづつスタイリングを変えていくんだって。僕は絶対無理だなって思ったよ」

MASAH「僕は人によるとどうも考え過ぎだと言われます。でも何を基準に言われてるか解らないんですけどね」

小沢「そうなの?」

MASAH「確かにコーディネートを組むのは早いと思います。でもそこまでのプロセスは結構考えるかも知れないです」

小沢「色んな人達がいるよね、毎日プレスルームに行ける人はスタイリストに向いていると思うよ、僕はそういう意味ではあんまり向いていないのかも知れないな、ナチュラルボーンスタイリストではないなって、もうちょっとスタンスが軽いっていうか」

MASAH「僕最近、ファッションについて言えば無限すぎて怖いんですよ。全てが何でも出来るじゃないですか。カメラマンにしても選べますし、撮り方一つもコーディネートも含めて。今はミュージシャンが多いので無限ではない中でコーディネートを組む楽しさはありますね。考え出したらきりがない事を考えるのはイヤなんですよ」

小沢「でもミュージシャンならミュージシャンのフィールドの中で突き詰めていくのは面白いんだ?」

MASAH「はい、そうですね」

小沢「そうかもね、今って誰のスタイリングが多いの?」

MASAH「やっぱりEXILEですかね」


MASAH「ちょっと突っ込んだ話をしてもいいですか?何かただ世間話している感じがするんで。(笑) 小沢さんって一番稼いだ時って月いくら稼いだんですか?」

小沢「僕ね、だんだん、歳と共に上がってきてるかも知れない。何か税金がどんどん上がってきてるんだよね。軽いアップダウンとかなくて年々微増。笑 まぁまぁいい感じ」

MASAH「家とか買わなかったんですか?」

小沢「買ってないよ」

MASAH「家は買わないんですか?」

小沢「僕は買いそびれたって感じ。もう47でしょ。家賃計算をしてみたら、だったら30歳の時に買っておけば良かったって最近思うんだよね」

MASAH「若い時にやっておけば良かったなって思う事ってありますか?」

小沢「海外に行っとけば良かったなっていうのは思うね。なんだかんだ言っても公用語が英語だから例えばモデルにもっと伝えたい時ってあるじゃない?例えば動かないでって言うのをDon't moveって言うのかStay thereって言うのかによって全然コミュニケーションが違うじゃない?そういうのって学ぶ英語じゃなくて暮らす英語じゃない?そういう意味ではあるかな。でも逆にウチは子供がいないからビジネスの内容が変わってきたら移住するっていうチョイスもあるのかな。スタイリストって特殊なジャンルだからね、人よりも大人になっていくスピードが遅いなって思うんだ。40過ぎてやっと大人的な階段に上がったかなって」


MASAH「スタイリストって結構ストイックな職業に見られるじゃないですか?でも僕から見ると小沢さんは凄い楽しんでやられているなって思うんですよね」

小沢「そう見られる事って良い事なんじゃない。大変そうですよねって言われるのは何かヤダな」

MASAH「僕は前号でも言いましたが小沢さんを初めとする先輩方に夢を貰ったんで少しでも後輩にそういう憧れみたいのを持ってもらえたらなって言う気持で無理をしてるとこはあります。(笑)」

小沢「でもいいんじゃない。水面下ではバタバタしてるけど水から上は涼しい顔して泳いでるみたいな。大切だよね、格好つけてなんぼみたいなとこあるからね」

MASAH「僕なんか食生活は“なか卯”と“ココイチ”とみたいな生活ですからね。(笑) この間なんか読者の方にココイチ前で“握手してもらっていいですか?”って言われた時は本当に”ココでですか??”って言っときました。(笑) 」

小沢「“ココイチ前でココでですか??”っていいね。笑 その話、原稿の落ちに使われちゃうよ。笑」

MASAH「あんまりおもしろくないですけど(笑)」


撮影協力 Mercedes-Benz Connection

メルセデス・ベンツコネクションは「多くの方が気軽にメルセデス ブランドを感じられる」をテーマに設計された2階建てで、1階には早朝からオープンするカフェのほか、メルセデス・ベンツのオリジナルグッズや雑貨の販売を行うスペース、2階にはビュッフェスタイルのランチ、午後のアフタヌーンティーそして夜はバーとしてお楽しみいただける18ヶ月限定の新しいコンセプトの情報発信拠点です。

Mercedes-Benz Connection
東京都港区六本木7−8-1

営業時間
インフォメーションカウンター(1F)10:00〜20:00
カフェ「DOWNSTAIRS COFFEE」1F 7:00〜21:00
レストラン「UPSTAIRS」(2F)11:00〜23:00
(金、土、祝前日は28:00まで)

OPEN 2011年7月16日〜2012年12月末