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数々の内装やウィンドウディスプレイを手掛ける装飾家/デコレーションアーティスト集団「GOO FACTORY」 その中核を務める渡辺 修氏に話を伺った。 SHIPSの表玄関とも云えようウィンドウディスプレイを20数年に渡り装飾し続けているクリエイティブ現場のVOICE。

装飾の世界に入ったのは今から20数年前なんですよ。それまでは洋服の販売の仕事をしていてちょっとしたきっかけでディスプレイに興味を持つ様になりました。当時シップスのディスプレイを沖山潤氏が担当していて装飾に凄く興味を持っていたのでアシスタントとして使ってもらったんです、それがこの業界に入ったきっかけですかね。それから数年して会社を立ち上げ以来ずっとシップスと共に歩んで来たのでシップスに育てられたと言っても過言ではありませんね。


僕が最初に仕事をさせてもらっていた頃って渋谷のガード近くにあったミュージアム・フォー・シップスとかの時代なんです。当時は今みたいに店舗数も多くなかったので割と自由にやらせてもらっていました、若さ故の勢いみたいのもありましたしね。そういえばあの頃、師匠の仕事でディスプレイにゴキブリの創り物なんかを置いてみたりして当時の副社長に大激怒されたりなんて事もありましたね。今となっては笑い話ですけど。現在は店舗数も増えてシップスのクリエイティブコントロールも加味しつつ制作させてもらっています。こういう仕事をしているとよくディスプレイの仕事って提案しているんですか?されているんですか?なんて質問を受けるんですけど僕達の場合は半々だと思います、シップスさんとは付き合いが長いので特にその辺りが色濃く出ますよね。企画物で提案を受ける場合もありますし、もちろんこちらから提案させていただく場合もあります。デザイン&制作に関しても現在ウチは3人で制作しているのでその3人が普段から貯めているアイデアを発想と云うポケットから少しずつ取り出して形にしている事が多いです、そのポケットには流行の物から忘れられてしまっていた様な事までありとあらゆる物が詰まっていてその時が来たら取り出せる様な感じにしています。あまり好きな物ばかり集めてしまうと想像力の振り幅が少なくなり自分で自分の首を絞める結果となりかねませんからね。なるべく興味を持った物は自分達の頭の片隅に置いておき、いつでもそれを取り出せる様な姿勢でモノ創り作りをしています。

渡辺 修


1964年5月11日、東京都文京区生まれ。高校卒業後、酪農研修のため北海道在住。その後、東京に戻りユニオンスクェア社にて輸入衣料の販売。1987年、装飾家・沖山潤氏と出会い、装飾の世界へ傾倒。1989年沖山氏によるデコレーション会社「PATROL」の設立に参加。沖山氏の元、アシスタントとして活動。1994年退社、以降フリーランスの装飾家として活動。1998年「PATROL」在籍時の同僚であった持丸操氏と「GOO FACTORY」設立。