今期も新作カタログが手に届き、紙面ではスタイリスト・飯島朋子さんが「BE FEMININE」のテーマのもと、多彩なスタイリングを展開しています。そんなカタログ配布にともない今回も、飯島さんがリコメンドする着こなしや今の気分についてあれこれを伺いました！
“”今シーズンのテーマは「BE FEMININE」でしたが、飯島さんはカタログの中で、
テーマをどのようの解釈し、どんなことを意識してスタイリングされましたか？
「『BE FEMININE』と言われた時に、今までにない新しいアプローチから、
フェミニンにみせられないかを初めに考えました。昨年からTVやネットニュースなどでも、
女性というものについて考えることが多く、可愛らしさや綺麗というワードだけではない
フェミニンを具現化したくコーディネートしました。
そこから導き出したのが色の遊びや胸元の空き加減やバランス、また撮影では光と影など。
それらを美しく表現しながら、フェミニンな中に現れる強さを表現しました」
「開襟シャツはもともと好きで、私服でも幾つかさまざまなバリエーションのものを持っています。一見するとパジャマっぽくも見えがちなカジュアルさがありますが、長さのあるスカートを合わせて少しだけきっちりして見せるのがポイントです。シャツインすることでこなれ感を出したり、上級者ならシャツの前身頃を半分だけタックインしても素敵だと思います」
シャツ ¥23,000(+tax)/TICCA
スカート ¥27,000(+tax)/AURALEE
サンダル ¥14,800(+tax)/ENESS
「上から下までグレーやブラックでまとめたモノトーンスタイルなのに、足元に差し色の赤を効かているところがポイントです。難易度が高いと思われがちな柄×柄コーデも、全体の色味を抑えることでリアルクローズに落とし込みました。ワンショルダーのインナーも遊び心としてプラスして！」
ジャケット ¥24,000(+tax)/SHIPS
ボディスーツ ¥11,000(+tax)/INSCRIRE
ラップスカート ¥78,000(+tax)/CRISTASEYA
ギンガムチェックスカート ¥26,800(+tax)/TYLHO
ローファー ¥28,000(+tax)/Diego Bellini
「ロングコートに着丈長めのワンピースを合わせて、スタイリングそのものはクリーンで潔く。そこにエフォートレスなスカーフ使いでポイントを作りました。シンプルなインナーを選ぶことで、すっきりと見せています」
コート ¥18,500(+tax)/SHIPS
タンクトップ ¥7,000(+tax)/THE NEW HOUSE
スカート ¥46,000(+tax)/INSCRIRE
ローファー ¥23,000(+tax)/FABIO RUSCONI
スカーフ ¥11,000(+tax)/manipuri
“”プロが考える、一般の方々が実践しやすい
センスアップテクニックがあれば教えてください。
「トレンドなどに関係なく、いつも思うのはベーシックなものをどう着るかということだと思います。
流行だったり注目度の高いアイテムを取り入れるのも大切ですが、自分らしさを取り入れるとしたら
私はあえてベーシックなアイテムの着こなしを熟考しますね。
例えばデニムの丈はどのくらいにするか、シャツの袖の捲り方はどうするか、
ボタンの留め方はどんなアレンジができるかなど、常識的なところをどうやってひねったら面白いかを考えます。
新作を買ってそれをそのまま着るだけでなく、アレンジすることでまわりとは一味違う自分になれる気がするし、
楽しくなると思うので挑戦してみてほしいです
」
“”飯島さんが個人的に気になっている
2018春夏のキーワードを教えてください。
「年齢を重ねるにつれ、色物のアイテムが増えてきたのを感じています。
春夏は黄色に注目しているので、ホワイトのアイテムと合わせたり、デニムで着こなしたいです」
PROFILE
神奈川県生まれ。雑誌「SPUR」「GINZA」「FIGARO」など、数々のファッション雑誌や広告などでスタイリングを担当。