下田ライフセービングクラブスタッフ直伝! 親子で海を安全に楽しむための10のルール 下田ライフセービングクラブスタッフ直伝! 親子で海を安全に楽しむための10のルール

下田ライフセービングクラブスタッフ直伝! 親子で海を安全に楽しむための10のルール

夏のレジャーといえば海水浴。「今年は子どもを連れて海に出かけたい!」という方も多いのでは? 海でのレジャーは楽しい反面、一歩間違えるとトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、注意すべきポイントを事前にしっかりおさえておきたいものです。そこで、SHIPSがオフィシャルスポンサーを務める下田ライフセービングクラブの牧野さんと坂部さんに、親子で海を安全に楽しむためのルールを教わってきました!

水着選びは、海に出かける前の楽しみのひとつ。見た目のかわいさはもちろん、機能面も考慮して選ぶと安全性がグッと高まります。

◎ラッシュガード
紫外線から肌を守ってくれるラッシュガードは、水着と一緒にぜひ1枚持っておきたいアイテム。日焼け防止だけでなく、クラゲに刺されたりするのを防いでくれる効果もあります。海からあがった後も着用を続けると体温低下に繋がるので、様子を見てパーカなどの羽織りにチェンジすることをおすすめします。

◎スイムウエア
沖に流されてしまったときや迷子になったときに発見されやすい、目立つ色や柄の水着を身につけるのがベター。ヴィヴィッドなオレンジやピンク、レッド、イエローあたりはライフセーバー目線でも見つけやすいです。水着は水中にいると見えにくいので、目立つ色のキャップをかぶるのもおすすめ。

バイカラーとSHIPSロゴがスタイリッシュなラッシュガード。マリンレジャーにぴったりのボーダー、元気いっぱいのオレンジなど、お気に入りのスイムショーツと組み合わせて。

ラッシュガード
(100?130cm) ¥5,400(+tax)/SHIPS MORE

ボーダーショーツ
(90?130cm) ¥4,400(+tax)/SHIPSMORE

サーフショーツ
(100?130cm) ¥5,000(+tax)/SHIPSMORE
(145・160cm) ¥5,500(+tax)/SHIPSMORE

ベビーサイズから幅広く展開するロングスリーブのラッシュガード。トップス・キュロット・アンダーショーツのセパレートになったドット柄スイムウエア、ワンピースタイプのボーダー柄スイムウエアなど、ガーリーな水着と合わせるとかわいい!

ラッシュガード
(80・90cm) ¥6,400(+tax)/SHIPSMORE
(100?130cm) ¥6,800(+tax)/SHIPSMORE
(140・150cm) ¥7,000(+tax)/SHIPSMORE

ドットスイムウエア
(140・150cm) ¥6,600(+tax)/SHIPSMORE

ボーダーワンピース
(80・90cm) ¥5,200(+tax)/SHIPSMORE
(100?130cm) ¥5,800(+tax)/SHIPSMORE

体調を崩すお子さんに多いのが、水分不足。喉が乾いたと感じる前に、水やスポーツドリンクをこまめにとるようにしましょう。水分補給タイムをつくって、定期的に声をかけてあげるといいと思います。あとは寝不足も体調不良のもとですので、前日は睡眠をしっかりとるようにしてくださいね。

日差しが直接当たる場所に長時間いる海水浴では、紫外線対策がマスト。普段よりも気を遣って対策してあげてください。

◎日焼け止め
日焼け止めは、2時間に1回は塗り直すようにしましょう。お子さんの肌にも安心して使える、子ども専用のものやオーガニックのものもたくさん販売されています。

◎つば付き帽子
砂浜で遊ぶときは、つばの付いた帽子を忘れずに。日焼けはもちろん熱中症対策にもなります。

日差しから頭や顔をしっかり守ってくれて、かつコーディネートのポイントにもなる広めのつば付きハット。かっちりシルエットのストローハットや、ガーリーなホワイトハット、UVカット加工が施された洗えるペーパーハットなど、水着に合わせてチョイスして。

リボンハット(M・L) ¥8,300(+tax)/GREVIMORE
ハット(S?L) ¥6,900(+tax)/GREVIMORE
リボンハット(S・M) ¥5,500(+tax)/SHIPSMORE

◎羽織り
海から上がったら、日焼けや体が冷えるのを防ぐためにパーカなどを羽織りましょう。水に濡れてもいい素材、吸水性や速乾性のある素材のものがベスト。

◎サングラス
目も紫外線のダメージを受けるので、あるに越したことはありません。色素が薄いお子さんは特に、かけておくと安心です。

シャツライクなチェックパーカは、裏がパイル地になったリバーシブル仕様。ヴィンテージな風合いのグレーパーカは、スラブインレイ素材を使ったやわらかな肌触り。カラフルなサングラスをかければ大人顔負けのビーチスタイルに。

リバーシブルパーカ
(80・90cm) ¥7,800(+tax)/SHIPSMORE、(100?130cm) ¥8,300(+tax)/SHIPSMORE、(145・160cm) ¥9,000(+tax)/SHIPSMORE

パーカ
(80・90cm) ¥6,400(+tax)/SHIPSMORE、(100?130cm) ¥6,900(+tax)/SHIPSMORE、(140・150cm) ¥7,400(+tax)/SHIPSMORE

サングラス ¥1,800(+tax)/SHIPSMORE

サングラス ¥1,800(+tax)/SHIPSMORE

ビーチバッグ ¥3,400(+tax)/SHIPSMORE

夏のビーチは体力を消耗しますので、日陰で休める場所をつくる必要があります。ワンタッチで設営できるテントやシェード、テント禁止のビーチではパラソルが便利。

パラソルをまっすぐ立てる方が多いですが、倒れてしまわないように風上に向けて傾けるのが正解です。風向きが変わったらそのつど傾きを変えるようにしましょう。抜けないように立てるコツは、落ちている流木1本をポール部分に十字になるようにロープで縛り付け、それごと砂浜に埋める方法。流木がアンカー代わりになり、そこまで深く埋めなくても抜けにくくなります。砂は手でも掘れますが、小さいスコップがあると便利かもしれません。

風がないときは浮き具があったほうが安全ですが、風が出てくると簡単に沖に流されてしまうので、なるべく使わないほうがいいでしょう。特に何人も乗れるようなボートタイプの大型の浮き具は、風に流されやすいですし、流されたときに抱えて泳ぐのが難しくなります。流された子どもを助けに行こうとした親御さんが溺れてしまうというトラブルも多いので、浮き具を使うときは風の強さをしっかり確認するようにしてください。

大勢の人で賑わうビーチは、迷子になりやすいです。迷子で特に多いのは、ひとりでも遊べるようになってくる小学生前くらいのお子さん。ひとりで探検したがったり、親御さんもうっかり目を離してしまったりするケースが多いようです。

ライフセーバーは海をメインに監視しているので、ひとりで海に入っていく子どもがいればだいたいチェックしています。ですので、迷子になって溺れるということは少なく、砂浜で見つかるケースが大半。迷子になると風上に向かって歩き出す子どもが多いといわれていますが、まずはライフセーバーに声をかけたほうが安心でしょう。

また、私たちは小中学生を対象としたジュニアライフセービング活動も行なっているのですが、その際に必ず伝えるのが、トラブルが起こっても自分ひとりで何とかしようとしない、ということ。自分の身に何か起きたり、溺れている人を見つけたりしたときは、まわりの大人やライフセーバーにすぐに伝えることを心がけてもらえればと思います。

浜に向かって大きく手を振る「助けてサイン」を出してもらえれば、海を監視しているライフセーバーがすぐに救助に向かいます。

砂浜で遊ぶ分には、ビーチサンダルなどでもOK。ただし、岩場や足もとが整備されていない場所に行くときは、かかとをホールドするタイプのシューズやサンダルを履くようにしましょう。

chaco・Tevaのアウトドアサンダルは、ビーチでも街でも活躍するので1足あると便利。パパママとおそろいにしてもキュート。やわらかくクッション性に優れたdupeのビーチサンダルは、砂浜で遊ぶのにぴったり。

サンダル
(16?22cm) ¥6,000(+tax)/chacoMORE

サンダル
(15?17cm) ¥4,500(+tax)/Teva
(18?22cm) ¥4,800(+tax)/Teva

サンダル
(16?21cm) ¥1,200(+tax)/dupeMORE

海で遊んでいると、潮に流されていつの間にか遠くまできてしまったり、知らずに遊泳禁止エリアに入ってしまったりすることがあります。海に入るときは、監視塔や海の家など自分が入った場所の目印になるものを決めましょう。それを意識するだけで事故のリスクはだいぶ減ります。

ビーチでの怪我で多いのが、クラゲや虫に刺されるトラブル。エビやカニの幼生であるチンクイ虫も、刺されると赤いブツブツができて痒くなります。刺されても大事には至らないケースも多いですが、慣れていないとパニックになってしまうことも。症状によって対処法が異なる場合もありますので、落ち着いてライフセーバーに声をかけてもらえれば、適切な処置をします。

監視塔にいると「薬ありますか?」と聞かれることがよくありますが、消毒などの応急処置以外、私たちが薬を提供することはできません。お子さんの体調に合わせて、風邪薬、胃腸薬、頭痛薬、虫刺され薬などが必要そうなときは持参しておくと安心です。

左:坂部悠(さかべゆう)
下田市に生まれ育ち、ジュニアライフセービングプログラム出身のライフセーバー。現在はクラブの事務局長として、クラブ運営はもちろん、パトロール、ジュニア、国際交流といった各種活動に携わっている。また、こだわりのコーヒーとモダンな内装が人気の宿泊施設「Ryokan Ogawa」を経営している。

https://www.ryokanogawa.jp/?

右:牧野孝二郎(まきのこうじろう)
特定非営利活動法人下田ライフセービングクラブ PR部 担当理事。 クラブの広報担当としてクラブ内外に対してライフセービングやクラブにまつわる情報を 発信している。パトロール活動をはじめ、クラブの各種活動に携わっている。