いま最も注目を浴びるブランドに迫る。
わたしたちがTANに魅せられる理由

ヴィンテージを再構築させた正統派スタイルをベースとしたプロダクトは、すべて一貫した国内生産にこだわっているという。

ニットというとどうしても秋冬のイメージが強い素材だが、オールシーズンにおいて素材感や編み組織などを独自に計算して作られている。季節感に捉われないというのもファッションの楽しみ方のひとつと言える。 そして何より春夏に着るニットが、とても今っぽい。それってTANの存在があってこそなのかもしれない。

TANが描く女性像は、艶っぽく女らしさがあり、それでいてハンサム。
自分で選択することができる、意志のある強い女性をイメージしています。
そういう女性はとても上品に感じるので。

村上さんがニットにこだわる理由は、その奥深さと可能性に魅せられたからだそう。 それを表す一例として挙げられるのが、ニットトップスにビスチェやキャミソールなどをレイヤードするスタイルの提案。その感覚はとても新鮮で、ニットの新たな楽しみ方を教えてくれた。

ヴィンテージTシャツやサーマルトップスにビスチェやキャミソールを重ねたり、
トレンチコートの上からビスチェ(コルセット)、
デニムにレーシーなラメニットスカートを合わせるなど、ミックスなスタイリングが気分です。

また、1stコレクションから提案し続けているデザインのひとつに、デニムライクなものがある。ニットとデニムという、相反するイメージの素材を落とし込んだことがとても興味深く、印象的。（※1画像参照）

デニムだけでなくムートンやレース、ベロア素材など、ニットという概念に捉われず、
他のものに見せる物作りをしています。
Like aデニムシリーズは、年間を通して着ていただけるので4シーズン続けて作っています。

まだ4シーズン目とは思えないほど、その知名度と勢いは加速中。これからどんな“ニットの世界”を魅せてくれるのか。わたしたちはTANから目を離せずにいる。