一期一会 選・桑原茂一  ゲスト:ミック・イタヤ(ヴィジュアル・アーティスト、デザイナー) 一期一会 選・桑原茂一  ゲスト:ミック・イタヤ(ヴィジュアル・アーティスト、デザイナー)

一期一会 選・桑原茂一
ゲスト:ミック・イタヤ(ヴィジュアル・アーティスト、デザイナー)

毎号、各ジャンルで活躍されているゲストをお招きし、その生き方を伺う本連載。今回は、『クラブキング』や『dictionary』のロゴを手がけるなど、桑原茂一さんの盟友ともいえるミック・イタヤさんが登場。『dictionary』30年の歴史を振り返りながら、おふたりが思う人生を楽しむコツが語られていきます。

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DJのコミュニティ誌を作りたくて『dictionary』を始めたんです(桑原)

桑原 ミックがデザインしてくれた、トランプを模したこの名刺(初期のクラブキング)懐かしいでしょ?

ミック うわぁ、この原画まだあるよ。

桑原 そしてこれが『dictionary』の2号目(1988年)。創刊号の表題が「アンチ・ニュークリア」で、これが「アパルトヘイト NO」っていうね、時代を感じるよ。ちょうど今、30周年を迎えるにあたって、「バックナンバーフェア」と称して全国を回っているんですよ。6月には森本千絵さんと沖縄でトークショーをやって。

ミック 30年はすごいね。

桑原 僕はミックがデザインしてくれた、創刊2号の表紙がすごく好きなんですよ。『dictionary』のロゴもミックが作ってくれて。そうそう、あるとき森永博志から「神保町で大判サイズ時代のdictionaryが1万5000円で売ってたよ」って電話がかかってきて。

ミック へぇ?、そりゃ電話かけるよね。でも、改めて見るとすごいね。

桑原 『iD』マガジンを創刊し、初代編集長を務めたテリー・ジョーンズが、毎号ロンドンのクラブカルチャーをテーマにセンター見開きページを作ってくれて。そうそう、最近テリーはエリザベス女王から大英帝国勲章を授与されたようで、ユースカルチャーに貢献した編集者に勲章をあげるなんて、イギリスはそこがいいよね。

ミック 文字通り、クラブキングだからね。(パラパラめくりながら)この頃、僕は茂一さんの主催する革命舞踏会のイベント告知のグラフィックをやってたんだ。

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桑原 DJがステージでプレイするようになった初期の時代だよ。

ミック 豪華にデコレーションされた舞台の上で、DJが回すっていうね。

桑原 それまでのDJって、狭い暗いクラブでひっそり技を競うやや排他的なものだったから。スポットライトを浴びて、最初はみんな手が震えて針が乗らないくらい緊張してた。

ミック あははは。

桑原 でも、僕はDJのコミュニティを作りたくて『dictionary』を始めたんですよ。まだ日本にDJシーンなんてなかったけど、そんな中でロンドンやニューヨークと同じレベルまでにどうやって持っていくかがテーマだった。ミックはロンドンにいた時期もあったから、何も言わずにわかってくれたけど。最初はイベントを開催するにもどのメディアからも相手にされなくて。

ミック そうだよね。だから自分でメディアを持つしかなかった。

桑原 大判サイズの時代は、DJがおすすめする各ジャンルのレコードを掲載するのがメイン。いまは当たり前のようにそういうメディアはあるけど。

ミック あの頃はすごく特殊な狭い世界の話だったよね。当時、僕はバンドをやっていて、『TRA』ってカセットマガジンをやっていた頃。『dictionary』ってピテカンの後だよね?

桑原 理不尽な問題が波及し、人生を賭けたメロンは別のプロダクションへ移り、ピテカンがダメになり、しばらく途方に暮れて世捨て人みたいになっていた時代ですよ。

ミック 途方に暮れてるとは感じさせなかったけど。

桑原 捨てる神あれば拾う神あり(笑)で、奇特な人が現れ、テレビでスネークマンショーをやってほしいと。で、テレビ朝日の深夜に『クラブキング』っていう音楽情報番組を2クールやって。当時はロンドンにもオフィスがあったから、選曲を担当していたコム デ ギャルソンのパリコレで知り合ったスタイリストのレイ・ペトリ率いるクリエイティブ集団『BUFFALO 』の連中とか、のちにMassive AttackとなるWild bunchとかが協力してくれて。

??えっ、のちのMassive Attackですか?

桑原 そう、彼ら(Wild bunch)が突然事務所に現れ、ツアーを組まされ(笑)。誰もWild bunchなんて知らないから大変だったんですよ。タケ先生(TAKEO KIKUCHI)にお願いしてファッションショーに出させてもらったりして(笑)。

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僕の中で、何か新しいことを始めるときにはまずミック・イタヤ(桑原)

??おふたりは、最初にどう出会ったんですか?

桑原 一番最初ははっきりしないけど、ミックのオフィスがロンドンみたいな空間だったのはよく覚えている。

ミック 並木橋のときか。大きな倉庫の屋上に僕のオフィスがあって。そこで舞台の稽古をやったよね。竹中(直人)くんの『ドラマンス』(ピテカン時代に始めた実験的な演劇・ドラマとパフォーマンスを合わせた造語)。いとうせいこう、シティボーイズ、中村有志もいて。竹中(直人)くんの『ドラマンス』がツアーをするというので、僕のアトリエがリハーサル場所になった(笑)。

桑原 ミックはどんな頼みも断らないから、つい甘えちゃうんだよ。

ミック 茂一さんが頼んでくださることは、いつもキラキラしてるからね。でも、いまは『クラブキング』って名前を使わずに活動してるじゃない? それなら『dictionary』のアイコンを作ったほうがいいんじゃないかなと思って。

桑原 そうだね。そういうの欲しいね。

ミック 作ります!

桑原 やった、決まった! そうそう、今回創刊2号を持ってきたのは、俺の中でのミック・イタヤがコレなんですよ。これまで多くのデザイナーと仕事をしてきたけど、自分が思い描くイメージをあまり説明しなくても、すっとわかってくれる人はなかなかいなくて。しかも、ミックは細かいところまで神経を張り詰めながらデザインをしてくれるから。

ミック ありがとうございます。

桑原 この連載は、これまでずっと女性のゲストだったんだけど、今号から男性も入れようとなって。まず浮かんだのがミック。僕の中で、何か新しいことを始めるときにはまずミックなんだよ。

ミック 茂一さんは自分のスタイルがはっきりある人。だから、茂一さんが考えているチャンネルに合うように進めていかないといけない。でも、僕にとってそれは難しいことではないから、今も昔もやっていて楽しいですよ。お願いされてイヤだと感じることはまずない。

桑原 最近は、『代官山ティーンズ・クリエイティブ』の仕事もお手伝いいただいて。そのシンボルとなるロゴをを作ってもらったり。

ミック 茂一さんはクリエーターなんですよ。人に何か感じさせたり、自分で何か感じることに対してすごくデリケートで力強い人。だから、茂一さんにプロデューサーがいればいいのにって思う。

桑原 ある時期から、プロデューサーという肩書きをつけられたのが僕の不運の始まり。 一度レッテルを貼られると、守らないといけないっていう。だから、スタッフを抱えずひとりでやるようになってからは本当にラク。

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茂一さんがもし本を書いたら、絶対に読みたい(ミック・イタヤ)

ミック この方は、まだまだえらいものを隠しているからね。それをどうやって引っ張り出せるかが我々の役目。

桑原 それならミックが僕のプロデューサーやってよ。でもさ、『dictionary』をしつこく辞めずにやっていたおかげで、渋谷区から頼まれて『アロープロジェクト』をやることになって。

ミック 30年前に行政と絡むなんて言ったら…。

桑原 ありえないよ! 当時なら、F●CKみたいな感じだよ(笑)。

ミック 今や行政にも、こういうメディアに影響を受けていた人が少なからずいるってことだよね。

桑原 そう、区長は渋谷の神宮前が地元で、元博報堂の社員だった頃、取引先のタワーレコードの関係で以前から『dictionary』を見てくれていたことも大きくて。

ミック そうなると話が変わってくるじゃない? 茂一さんは、30年前にそんなことを狙っていたわけでもなく。でも、そういう巡り会いが生まれて、そこから始まる何かが、次の未来を作るんだよね。

桑原 『アロープロジェクト』のオブジェは全長12mくらいになるんだけど、そういうデザインが街に出現すると、行政のイメージも変わってくるかもしれない。そういうことができるために30年かかったと思えば、これまでのイヤなことや大変なこともチャラになる。

ミック 本は書かないんですか? 全部まとめてひとつというより、1個1個言葉にして欲しいんだよね。日本のカウンターカルチャーや、そうでないものにしても思うところがあるだろうし、実践もしてきている。だから、普通の解説とは違うと思うんですよ。川勝(正幸)さんもいないし、そういうことができる人がいなくなっているんじゃないかな。だから絶対に読みたい。

桑原 僕は音楽だけでなく映像的なものも好きで。そういうものは今後もやっていきたいんだけど…。でも、10年くらい前に小説って映像的だなって思ったことはある。とはいえ、ラジオもそうだけど、社会がイメージしている価値観をどうズラして提示するか、そこを追い求めているから。人間ってそんなに変われない生き物だし、どうしてもそういうアプローチをしちゃうんだよね。だから、本を書くにしても今までとは同じ方法論は取れない性格だと思う。そこが見つかっていないから、やっていないのかも。

ミック 茂一さんの生き方や歴史が、すでにスタイルとなってカタチづくられてきているから。あとは、誰がそれをピックアップするかだと思う。「茂一さんここじゃない?」っていう人が出てきたら、突破口になるんじゃないかな。

桑原 そうか、なんか勇気付けられるね。ミックとこういう話をして思うのは、人生って目の前の出来事の積み重ねなんだけれど、その何十年という蓄積が結果的にその人を表すものでもあったりする。だから、ノスタルジックな意味ではなくて、過去に何が起こったのかをワイドな視点で見た方が、結果的にハッピーになるし、未来に対してポジティブになれる。でも、最近のメディアは、ほぼ目の前のことしか扱ってないよね。

ミック そうですね。

桑原 何かに挑戦すれば、その都度批判があったり、思いもよらないことがあったり。人生って不条理なことや、いろんなことが必ず起こるもんなんだよ。それに対して「そうじゃない!」って正面から戦う人もいるけど。振り返ってみると、そのエネルギーを新しいものづくりに回した人の方が、より良い方向に向かっているんじゃないかと思う。

ミック うん。

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ミックの「わずかながら」っていうのがキーワードかもしれない(桑原)

桑原 ミックは最近、どんなことをしているの?

ミック 友だちがロックバーをやっていて。「わずかながら」ですけど月イチでDJをやっているんですよ。それに合わせて、毎月60号(約130×97cm)の絵を描いていて。いまはシド・バレットの絵を描いているんだけど。だから、来月は彼がいた頃のピンク・フロイドとか、自分が影響を受けた曲やミュージシャンをプレイする。普段、爆音で音楽を聴くわけでもないし、シド・バレットだって常に聴いているわけではないけれど。そういう目的があるときはガーンと聴いて、夜更かしもして。

桑原 へぇ?。でもその「わずかながら」っていうのはキーワードかもしれない。今僕がやっているmixcloudもそうだけど、毎週金曜日にお金ではなくただ好きでやっていて、聴いてくれる人がいる。ラジオ風にしているから、#ckpiratesでツイッター検索すると、長崎の人や札幌の人など、いろんなところから聴いてくれているのがわかる。それをイメージしながらプレイするのが楽しくて。

ミック それいいね。

桑原 聞いたこともないような国の人からレスポンスがあったりすると、「この国のこと、誰か知ってる?」ってつぶやけば、いろいろ教えてくれたりもする。まさに「わずかながら」ですよ。でも、それこそが何かをしでかすときには大事かもしれない。

ミック 茂一さんとしては、たくさんの人に広めたいってことではなくて、ひとりでもふたりでもいいわけでしょ?

桑原 「お互い自由な関係」なのがいいんだよね。お金を払ってもらうと、社会のシステムがボーンと乗っかってきちゃうでしょ? いまやってることは利害関係がなくて、ただ好きだからっていう。

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僕個人としては「勘」に頼りたい。そのために、五感をどう磨いていくか(ミック・イタヤ)

ミック 表現にとって、ひとつ重要なことがあって。ルービンシュタイン(20世紀の代表的ピアニスト)が言ってたんだけど、舞台に上がったときに「この人」って決めて、その人を喜ばせようと思って演奏するんだって。そうすることで、より多くの共感が生まれる。みんなに満足してもらおうっていうのは無茶な話で、そんなことすると萎縮しちゃうんだよ。僕だって、「みんなが喜んでくれる絵を描こう」なんて思いながら描けない。

桑原 確かに、あの子のことを思いながら選曲するほうがしやすいよね。

ミック それでいいんだよ。だから、茂一さんとの仕事がハッピーなのは「茂一さんが何を求めているのか?」ってことをダイレクトに感じることができるから。茂一さんのためにやろうと思える。広告の場合は、その担当者を好きになれるか。「こいつを喜ばそう」みたいな。その後ろにあることはどうにもならない。「上司がこう言ってダメでした?」って潰れたりもする。でも、たとえ企画が潰れてしまっても「お前も大変だな?」って共感ができるかが大事。

桑原 うんうん。

ミック 最近はマーケティングがすごく重要視されているし、いずれリサーチもAIがやるんだろうけど。僕個人としては「勘」に頼りたい。そのために、五感をどう磨いていくか、日々の生活から大事にしている。つまり、贅沢なものじゃなくていいからちゃんと美味しいものを食べて、美味しいと言えて、面白いものを観て笑えて、何かにぶつかれば痛いと感じることが大事。そういうことを、最近はデジタルとかで別のカタチに置き換えようとしがちだけど。だから、「面倒臭い」っていうのは僕にとって最大のNGワードでもあって。「面倒臭い」ところにこそ「宝」があるんですよ。ちょっとひと手間みたいなもんで。

桑原 そうだよね。30周年記念で各地を回っているけど、そうすると行った先で配布所が増えたりする。やっぱり動けば動いただけの結果が生まれて、それはありがたいなって思うよ。歳を重ねると、つい行く前から状況が想像できたりしちゃうじゃない? イベントに誘われても「まぁたぶんこんな感じだろうな…」とか。でも、自分から行くと決めて動いてみると結構楽しかったりする。

ミック 僕もイベントとか顔を出さないといけない場面は多いけど、あんまり出さないね。そのせいで知り合いが減ってるかもしれない。

桑原 それでいいと思うよ。僕だって自発的に動けない場所は「ごめんなさい」しているから。

ミック この前、四方義朗さんに「ミックもイヤだと思うことはやらなくていいんだよ」って言われて。「あっそうなんだ!」って。確かに、自分にとって重要だと思うことなら迷わないからね。迷うって時点でよくない。

桑原 それでいいんです。「わずかながら」自分のやりたいことをやっていけばいいと思うよ。

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no. 02
Space Oddity
David Bowie
David四人組の筆頭。僕のロックミュージック遍歴の始まりのところにいる永遠のアイドル。
no. 02
Heroes
David Bowie
ロックミュージックが世界を変える。アートやデザイン、ファッションが世界を象徴する。
no. 03
Orpheus
David Sylvian
JAPANのころにはあまり気にしなかったが、ソロになって今でも愛聴するアルバムは多い。
no. 04
Nostalghia
Andrei Tarkovsky+David Sylvian
映画をたくさん見るほうではないけれど、時を得て印象に残る映画がたまにある。その1つ。
no. 05
This Must Be The Place
David Byrne
Talking Headsではもちろんのこと、David Byrneのアーティスティックな洒落っ気が好き。
no. 06
Air(Ride','Rise','Roar)
David Byrne
洒落っ気がセンスに裏打ちされているのはもちろんだが、シンプルなアプローチが良い。
no. 07
Shine On You Crazy Diamond(Parts1-9)ft.Crosby','Nash
David Gilmour
Syd Barretを歌った曲。彼に替わってバンドに入ったDavid Gilmourの心よりの捧げ物。
no. 08
"Comfortable Numb”Live
David Gilmour & David Bowie
同じ時代を、同じような場所で、同じように生き交わる道の違う二人。もっと見たかった。
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こなさんみんばんは、選曲家の桑原茂一です。
海賊船、Pirate Radio、今夜のゲストは、ビジュアルアーティスト・ミック板谷さんをお迎えしてお送りしています。
「始まりはミックから」まさにこのフレーズが私の信頼するミックのイメージなんです。つまり、新しいプロジェクトを始めるときには、そのイメージを共有し、くっきり伝えるロゴマークのデザインが肝心になります。しかしそのイメージを具現化するとなると、そこはなかなか言語では伝わらないものです。が、以心伝心、伝わる相手がいます。そうです。今夜のゲスト、私のリスペクトする真のクリエーター、ビジュアルアーティスト・ミック板谷 その人なのです。ミックはこう言います。
“ 僕個人としては「勘」に頼りたい。そのために、五感をどう磨いていくか"
日々の生活の中で培われていく、マニュアルの無い、「感」、これもやはり言語化しにくいものですね。
私がラジオ番組の制作を諦めない理由も、その「感」にあると言っていいでしょう。ここでいうラジオとは、選曲や人間の声はもちろん、あらゆるジャンルや境界線を跨ぎ超え、リスナーの耳に響くすべての音を介在させる現場のことです。もちろん、その感の行き先はリスナーの「想像力」なのです。例えば、この Pirate Radio なら、ほぼ一時間という枠の中で、リスナーの想像力を喚起させる為に、どう選曲、構成するかが、私の役割というわけです。しかもその想像力は常に聴き手の自由なものでありたいと願っています。リスナーの二つと無い個性が醸し出すそれぞれの想像力への誘いを、私は選曲と名称しているのです。そして、その「選曲」をプリンシプルとする実行犯を「選曲家」と名付けたのです。おっと、新しい始まりに、つい講釈を垂れてしまいました(笑)。
さて、今夜','第396回目の海賊船「 Pirate Radio 」行く先は、「 What's new pussy cat 」 、邦題は「 昨日の夢 今日の夢 」とでもしておきましょうか。では、最後までごゆっくりお楽しみください。
皆様のお相手は、初代選曲家 桑原 茂→ でした。

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Pirate Radio  
選曲構成 moichi kuwahara 「 What's new pussy cat 」

ミック・イタヤ

ミック・イタヤ | MIC*ITAYA

ヴィジュルアーティスト/デザイナー
茨城県水戸市生まれ。多摩美術大学デザイン科卒業後、外資系広告代理店でグラフィックデザインのアルバイトをしながら、イラストレーションやモデルの仕事をスタート。その後、フリーランスに。1982年、のちにMoMAで永久保存されることとなる、カセットテープ付きのサウンドとビジュアルの雑誌「TRA/トラ」を創刊。その後も、音楽やファッション、アートを横断した作品で活躍。個展や作品集も多数。近年は、生まれ故郷・水戸で江戸時代から続く水府提灯を「SUZUMO提灯」として発表。ジャンルを超えた幾多の閃きを視覚化し融合する、フューチャーロマンティックなアーティストとして活躍中。