ハイエンドデザイン、高品質、適正価格。buddyデザイナー、飯塚徹哉の“目線”。 ハイエンドデザイン、高品質、適正価格。buddyデザイナー、飯塚徹哉の“目線”。

ハイエンドデザイン、高品質、適正価格。buddyデザイナー、飯塚徹哉の“目線”。

ハイエンドデザイン、高品質、適正価格。buddyデザイナー、飯塚徹哉の目線。

ハイエンドデザイン、高品質、適正価格。buddyデザイナー、飯塚徹哉の“目線”。

SHIPS JET BLUE

今世界から熱い注目を集めている日本発のシューズ&バッグブランド“buddy”。世界の流行発信源であるパリのセレクトショップ『コレット』での展開を機に、逆輸入的に日本でもブレイク。今では世界10カ国以上、その各都市の中でも最もハイエンドなショップで展開されるブランドだ。競合ブランドひしめくシューズ&バッグ業界の中で、なぜそこまでこのブランドが支持されるのか? それもグローバルに! その秘密を、デザイナーの飯塚さんの言葉から探る。

??こうやって改めてショールームで商品を見させてもらうと、本当に素材やカラーのバリエーションが豊富ですよね。

そうですね。素材で言うとスムースレザーとスウェードが人気ですが、その他にもいろいろと提案をしています。ブランド名の“buddy”は英語で「相棒」という意味なのですが、僕らが作る靴も履く人それぞれにそんな存在になってほしくて、そう名付けたんです。シンプルにまとめたいときも、ちょっとハズしたいときも使える靴であってほしい。自然と素材やカラバリも増えてきました。

??“buddy”には「犬」という意味もあると聞きました。

そうなんです。実はそれが裏テーマになっていて、モデル名もすべて犬の名前から取っています。例えば『コーギー』とかね。デザインもそのイメージに合わせて作っているんですよ。スニーカーには犬の耳をモチーフにしたディテールが隠れていたり、バッグの外ポケットのジップは犬の牙をイメージソースにしていたり。といってもそれらはあくまでデザインフックのひとつ。仕上がりとしてはあくまでシンプルに。モードにもストリートにも、シックにもカジュアルにも合わせられるように作っています。

??価格もこなれていますよね。

そうですね。ただ、僕としてはこれくらいがスニーカーの適正価格かなと。価格を抑えている分、素材を安価な物にしていると思われがちですが、素材はむしろ必要以上にこだわっているつもりです。例えばスエードレザーは一般的な海外生産の量産の物と比べて2倍厚。ライニングには牛革を使っています。またつま先のライニングにはキャンブレルという特殊なナイロン素材を使っているのですが、これは軍隊などがよく使用する素材。つま先までレザーのライニングにしてしまうと、汗を吸ってすぐ傷んでしまうし匂いもでる。でもキャンブレルは丈夫だし通気性もあって、抗菌防臭的効果もあるんです。

??ライニングが牛革って言うのはおもしろい。一般的には豚革ですよね。

buddyは海外でもたくさん展開していただいているのですが、イスラム教徒の方々にとって豚革はNG。どうにかならないかというリクエストを多くいただいたので、改良することにしたんです。

??それが凄い。どうしてもbuddyの靴が履きたいってことですもんね。

ありがたいお話です。もちろん結果的に商品としても格段に良くなりました。素材として上質な物を厳選しているので足馴染みもいい。耐久性も高いので長く愛用することができます。

??初めてbuddyの靴を手に取った時に驚いたのですが、ソールがもの凄く柔らかいですよね!?

それも大きな特徴のひとつです。アッパーがレザーのシューズってよく“革が足に馴染んでいく”なんていいますが、ソールも同様に馴染まないと意味がない。本当の意味で足に馴染んでいるとは言えないと思うんです。そこでBuddyではオリジナルのソールを開発。クッション製が高くてしかも摩耗しにくい素材は、グリップ力が高くて歩いていても快適。しかもソール自体がだんだん足のかたちに馴染んできて、格別のフィット感を生む。これで初めて“足に馴染んでいく”と言えると思うんです。

??そもそも海外の高感度なショップから高評価を得て今に至るんですよね。

一番最初のきっかけは、海外のweb magazine のhypebeast に掲載していただいたこと です。ちょうどそのときにhypebeast store も始まって、そこで取り扱ってもらうようになってから海外からの問い合わせがちらほら入り始めたんです。それならばというこ とでパリのコレットに直接営業。サンプルを見てもらったところOKをいただいて、そ こからさらに飛び火して…という感じです。

??インタビューの冒頭では素材や作りのこだわりを教えてもらいましたが、やっぱりファッション性、デザイン性が高いからそこまで高感度なショップで展開されることになったのだと思うんです。

デザイン面ももちろん自信があります。ウンチクばかりで見た目が格好悪かったらまったく意味ないですから。

??デザインに対する具体的なこだわりは?

僕がいつもイメージするのは「十年後も履けるかどうか」「スタイルを選ばず履けるかどうか」ということ。コンセプトはしっかりと立てながらも、余計なひねりや奇抜さはいらない。結果シンプルに、上質にとなるわけです。

??シンプルだけど凡庸じゃなく、ハイエンドだけど万能性もある。そのバランスってすごく難しいと思うんですが。

ただデザインをするだけじゃなく、僕自身靴が作れるというところが大きいかもしれません。何をどうすれば格好よくなるかということが、自分の手の感覚で分かる。また靴の作りを理解している分、ハイクオリティにしつつ価格を抑える方法も分かる。ただ理想化されたイメージを形にしているんじゃないということが伝わっているんじゃないでしょうか。それと実は、ブランドを立ち上げる前からすでに、海外での展開を意識していたんです。僕自身留学経験があるのですが、海外のユーザーの方のほうが作りに対してもデザインに対してもシビア。そこで勝負しなきゃいけないってことを常に意識していましたから。

??シェイプやラストに関してはいかがですか?

足馴染みがいいという意味で細みにしています。それに、ぼてっとしたフォルムは可愛さはありますがやはりモダンさにはかける。やっぱり第一印象がいいのはシャープなシルエットなんですよね。いくらウンチクがあっても第一印象が格好悪ければ意味がない。そこは強く意識するところです。

??靴と同様に鞄も人気です。そちらについてはいかがですか?

基本的な考え方は靴とまったく同じ。よくあるのが、デザイン性を兼ねた外ポケットがたくさんついていて、内側にはPCポケットもある。すごく機能性が高くて2万数千円。僕的にはこれはちょっと高いんですよね。素材のクオリティが高くて、デザインはシンプル。オーバスペックを排除することで価格が抑えられるなら、それが妥当だと思っているんです。例えばうちのバッグはデイパックで1万2000円。だいたいこのくらいが適正価格かなと。クオリティを妥協して価格を抑えたというよりは、必要な要素をしっかり吟味しながら品質も重視して作ったら自然とこの数字になった、というほうが正しいかもしれませんね。

??安価な鞄はどこか商売気を感じますが、それは感じられない。だからみんな驚くんでしょうね。「このクオリティでこの価格!?」と。すごく感度の高いカスタマー目線。そんな感じがします。

今は本当にエンドユーザーの目が肥えていて、シビアに物を見ていると思うんです。持った瞬間にクオリティが分かるお客が増えている。"ノリ"とか"雰囲気"だけで買う人は減っています。ぱっと見の格好よさは当たり前。それでいて素材や製法の本質はハズさない。その上で価格も適正。それが正しいプロダクトなんだと思う。

??難しいことのように聞こえますが、実は考え方としてはすごくシンプル。本来の在り方なのかもしれませんね。最後に、今後の展望を教えてください。

常に面白いことをやりたいなって思っています。うちが靴と鞄のブランドなのですが、あえて靴ブランド、そして鞄ブランドとコラボレーションをしたいと思っている。実はいくつかのプロジェクトが実際に進んでいます。おもしろいものができそうなので期待していてください!

QBISM

モデル名はGerman Shepherd。鼻がよく利くことで有名な猟犬、ジャーマンシェパードの特徴を取ったつま先の切り替えデザインがポイントだ。オリジナルのアウトソールは驚くほど柔らかく、それでいて耐久性も十分。スリッポンスニーカーは今季も根強い人気があるが、ほかとちょっとさをつけるならこんなアイテムがオススメ。

G.S 各 ¥9','800(+TAX)/buddy  

QBISM

モデル名はBULL TERRIER HI。犬のブルテリアのようにちょっとぼってりとした“ブサかわ”なデザインがその特徴だ。シューレースにあしらわれたレザータグは犬の首輪に付いているドックタグをイメージしたもの。これは着脱が可能なので、シンプルにはくこともできる。

B.T Hi 各 ¥12','500(+TAX)/buddy  


QBISM

ブランドスタート時から展開しているバッグもまた人気。フロントポケットのジップは犬の牙(Fang)をイメージ。内側にPCポケットなどの搭載をせず、シンプルにデザインすることでコストダウン。上質なナイロン素材とレザーのコンビネーションでこの価格というのも驚きだ。

Fang Backpack 各 ¥12','500(+TAX)/buddy  

QBISM

キャンバス素材のトートバッギはトップのジップが止水仕様。もちろん中も防水仕様になっていて、アウトドアギアやペットのためのグッズなどを持ち運ぶことができるようになっている。“ただのデザインアクセント”ではなく、機能性もしっかり追求する姿勢もまた人気の秘密だ。

Play tote 各 ¥7','000(+TAX)/buddy  
 

飯塚徹哉


buddyブランドディレクター/デザイナー。靴づくりの専門学校を経て、海外へ留学。帰国後現在の会社でbuddyを立ち上げる。モダンかつ真摯なものづくりの姿勢に共感するクリエーターは多数。世界中から注目を集めている。