スタイリスト・小林新さんが作る理想的女性スタイル スタイリスト・小林新さんが作る理想的女性スタイル

スタイリスト・小林新さんが作る理想的女性スタイル

“スタイリスト・小林新さんが作る理想的女性スタイル

スタイリスト・小林新さんが作る理想的女性スタイル

SHIPS WOMEN

雑誌や広告、俳優やミュージシャンなどのスタイリングを手掛け、メンズレディス問わず幅広く活躍している小林新さん。そんな小林さんに、SHIPSの最新アイテムを使って、ご自身が思い描く女性像を自由にスタイリングしていただきました。
 20年以上に渡ってファッション業界の移り変わりを見てきた小林さんが描く素敵な女性像とは? また男性の目線から見た現代のレディスファッションって? そんなとりとめのない質問を、経験と英知が詰まったシンプルで核心に迫る答えが返ってきました。

野尻「早速ですが、新さんの理想とする女性像のお話、聞かせてください!」

小林「男性が手掛ける女性のスタイリングって、最初の頃は“理想の女性”みたいなものに走りがちだけど、僕が重視している一番は、やはりバランス。身長や骨格、顔立ちも含めて着る人次第だから、思い通りにしようとするよりはその人らしさをきちんと出す。それが僕のスタイリングであり、理想のスタイルかな」

野尻「新さんの構築されていくスタイリングには、洗練された芯のある女性を想像させられます。新さんは女性のスタイリングをどんな目線で見ますか?女性の魅力ってどんなところから感じますか?」

小林「まず女性と会ったときに、僕はやはり靴や小物に目が行くかな。何を履いているのか、どうやって手入れをしているのか。そう言ったところに性格や人間性は出ると思うので。着こなしはシンプルでもそういう部分に意識を持てる女性は素敵な大人の女性だなと思う。あとは“粋だな”と思わせてくれる人。デニムにニットというシンプルな着こなしでも、パンプスはマノロブラニクだったり時計はカルティエのタンクだったり。内面の洗練された部分がさりげなくのぞく女性は魅力的だね」

野尻「職業柄、持ち物に対する価値感や拘りって大事だし私も気にします。どこかにヌケを作ったり、このスタイルに合わせるならコレ!と拘ってみたり。ちなみに現代の女性ファッションって新さんはどう思いますか?」

小林「最近、街中を歩いている子たちを見ていると、どんどん日本女性が自分たちのファッションに自信を持ち始めていて、とても良い事だと感じる。でもその一方で、ちょっとボーダーレス過ぎるのかな。色んな物が手に入る様になったりするのは良い事だけど、その中でもちゃんと良いモノや自分らしさを見つけて行って欲しいという気持ちが湧いてくる。だから30代の女性が自分のスタイルを知り尽くした上で、ヒールやさらっと着るシャツに拘りを持っていたりするところは素晴らしいなって思うな」

野尻「何かに憧れを持って自分なりにその憧れに近づく努力をする事で、そういう拘りって自然と出てきますよね」

小林「僕が服を好きになり、この仕事を目指したときには、色々なものに対して憧れがあったんだよね。昔、お気に入りのメンズショップに出かけたとき、レジ脇にスターバックスのカップが置いてあって。それを見たときに『かっこいいな〜!』って思ったのを今でも覚えているんだけど、若いうちはそういう憧れるものがたくさんあるはず。例えば『あのおしゃれなお店で、こんな恰好をして食事したい』とか。そういうものはどんどん形から入って体験して行って欲しい。スタイリングでも良いなと思ったら実践してみて、一度は失敗して、でもやっぱり諦められなくってもう一回、お店へ足を運んだり。そういう熱意を持って服を選んでみるとまた違う部分で発見が出来るんだよね。今はネットで服が買えたりするけど、まずはリアルにお店へ足を運んで、実際に手に取ってみる事で、その行く先々の道中でも色んな発見があったりすると思うから。自分はどういう人間で、何が好きか、また何が似合うか。それを知るにはまずはそこからなんじゃないかな」

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「スウェットにシャツイン、パンツにスニーカーとボーイッシュな着こなしをベースにしつつ、パールネックレスで女性らしく。パンツはスラックスを合わせる事で着崩し過ぎないように注意しました。グレーとネイビーの2色に絞って作ることで小物を投入してもごちゃごちゃせず、すっきりとした印象に。メンズのスタイリングでも使うんですが、トーンや素材を揃えることでに統一感が生まれるんです」

スウェット ¥8','500(+TAX)/Champion
シャツ ¥21','000(+TAX)/INDVIDUALIZED SHIRTS
パンツ ¥21','000(+TAX)/EQUIPAGE
スリッポンスニーカー ¥8','800(+TAX)/Ked’s × SHIPS
ネックレス ¥19','000(+TAX)/SHIPS
デイパック ¥8','300(+TAX)/PARROT CANVAS

「メンズもレディスも白いボトムが個人的に好きで。今シーズンのトレンドでもあるんですけど、上半身はメンズライクに重ねて下はタイトスカートやパンプスで可愛くまとめるといったスタイルを組みながら、自分の好きなテイストの延長線上にいる女の子をイメージする事もありますね。僕の組むメンズのスタイリングに、横にいてハマるようなイメージです。これは都会的なガーリースタイルかな」

シャツ ¥29','000(+TAX)/FINAMORE
ニット ¥13','000(+TAX)??
スカート ¥19','000(+TAX)
パンプス ¥20','000(+TAX)
キャップ ¥4','000(+TAX)??
ソックス ¥1','500(+TAX)/すべてSHIPS ??

「これは、ちょっと変えれば僕が着てても良い様なテイストですね。僕の奥さんも僕の洋服を着たりする様に、兼用で使えそうなアイテムで作ってみました。シャツは袖がニット素材になったコンビシャツ。男の人は女性のメンズライクな服装好きだと思うよ? 自分の服着てるとかって可愛く感じるモノなんですよね」

コート ¥95','000(+TAX)/BRANDMAIR
シャツ ¥35','000(+TAX)/iliann loeb
パンツ ¥19','000(+TAX)/Syce BASICS
シューズ ¥30','000(+TAX)/Luca Grossi ??
ニットキャップ ¥3','500(+TAX)/SHIPS
ネックレス ¥35','000(+TAX)/MIRIAM HASKELL

スタイリスト 小林新さん

1978年生まれ、神奈川県出身。雑誌「UOMO」、「Men’s Non-no」、「HUgE」などのメンズファッション誌、広告を中心としたスタイリストとして活躍中。アーティストや俳優などから「職人的な視点を持つスタイリスト」として男女問わず幅広く人気を集めている。