『大人のおしゃれ手帖』が月刊創刊!西山編集長に聞く“大人のおしゃれ” 『大人のおしゃれ手帖』が月刊創刊!西山編集長に聞く“大人のおしゃれ”

『大人のおしゃれ手帖』が月刊創刊!西山編集長に聞く“大人のおしゃれ”

アウター探しからはじめる春のおしゃれスタイル!!

『大人のおしゃれ手帖』が月刊創刊!西山編集長に聞く“大人のおしゃれ”

liflattie ships

自分らしいおしゃれを楽しむ大人のためのムック『大人のおしゃれ手帖』が待望の月刊化! そこで、編集長を務める西山さんに新しくなった『大人のおしゃれ手帖』の見どころや今年の春のファッション傾向など、いろいろとお話を伺ってきました。カジュアルでナチュラルな自分スタイルが好き! これから先、年を重ねながら自分らしいライフスタイルを楽しみたい! そんな方、必見の内容が盛りだくさんです。

ーーまずは大人のおしゃれ手帖のコンセプトを聞かせてください。

西山「ひとことで言うと、40代、50代……そして60代をもっと自由に、もっとステキに……というのがコンセプトです。日々の暮らしを大切にしている女性たちに向けて、去年の今日よりも今のおしゃれや暮らしがちょっとステキになっている……ということを目指してやっているので、すごく特別なこととかではなくて、あくまで日常の暮らしをより楽しく、よりおしゃれにしていくための本になればいいなと思っています」

ーー読者のメインターゲット層は40歳から50歳ですか?

西山「メインターゲット層は45歳から55歳です。というのも、40代前半というのは、30代の延長で、ファッションも暮らしも30代とあまり変わらない。という印象を持っている方が多いんです。それが45歳をすぎて、四捨五入すると50歳になるというときになると意識が変わってきます。それまでは“老い”というものは親のことでしたが、気づくと自分も同じように年をとっていると感じるのもこの頃。私自身も今年の10月で45歳になりますが、私たちのリアル! を表現する雑誌があってもいいんじゃないかと思い月刊化にいたりました」

ーーリンネルとの違いは何が一番大きいですか?

西山「逆に『リンネル』との大きな共通点は、日々の暮らしを大事にしている人に向けて作っているところです。ただ、『リンネル』はそこにナチュラル系というファッションのスタイルがベースになるんです。でも『大人のおしゃれ手帖』は、年齢も少しあがる分、ファッションのスタイルは変えていこうと思っています。45歳より上の女性たちは、最初にファッションに目覚めたのが日本のDCブランドが急成長してブームになっていた頃。そのファッションの洗礼を受けた人たちがさまざまな流行を経て、今の年齢にたどりついている……つまり、その年齢の方たちって実はすごくファッションに詳しく、物の価値をよくご存知で、おしゃれの幅も広い人が多いと私は思うんです。そんなファッション感度の高い人が、子育てもひと段落して、もう一度自分らしいおしゃれを目指すとき、着たい服のテイストはどんなものだろうと。少しなつかしいモード感に、新しいカジュアルさをMIXさせた、今っぽくて、自分らしくもある……そんなスタイルを提案したいですね。あとは、小物づかいも『リンネル』とは違ってきます。例えば、『リンネル』では華奢なネックレスをさりげなくつける……といった提案をよくしますが、『大人のおしゃれ手帖』の場合は、大きなバングルをドーンとつけましょう、とか、アクセサリーは重ねづけしましょうとおすすめします。つまり、おしゃれの幅自体は、『リンネル』に比べるとさらに広く、自由になっていると思います。ただ、買うか買わないかの最終ジャッジにあたいする大事なことは、着心地や素材の良さ。そこは『リンネル』と共通する感覚だと思います。」

ーーでは、ムックのときとの違いはどのあたりですか?

西山「ムックのときは、ファッションが中心でしたが、月刊誌では、食や健康の情報、そして大人が大好きな旅の企画も盛りこんだ総合的なライフスタイル誌へと進化します! おしゃれもそうなんですけど、45歳を過ぎると暮らし全般も変わってくるんです。好きなトーンは変わらないけど、気になるテーマは変わってくる……みたいな。例えば、それが健康だったり、食への興味だったり。なのでページ数も増えますし、読みごたえもかなり充実していると思います。同じ時期に『オトナミューズ』も月刊化されるのですが、こちらはそれまで『sweet』を読んでいた女性が40代になって今度はどんなおしゃれを楽しむか……を考えて作られたもの。『大人のおしゃれ手帖』にも通じることですが、40代以上の方が読むファッション雑誌が続けて月刊化されるということは、女性がおしゃれを楽しめる期間が長くなったということなんだと思います。好きなテイストは変わらないけど、その年代にあったおしゃれを楽しむ……そんな素敵な女性が増えているということなんでしょうね」

ーーでは、西山さんの好きなスタイルについて教えてください!

西山「私も好みはいろいろ変わってきましたね(笑)。昔はそれこそ、DCブランドの黒を中心としたスタイルが好きでした! ただ、そこから急激にファッションシーンが変わっていって……。それこそイケイケだったり、渋カジだったり、スポーティーだったり……あまりにもたくさん流行があったので、自分がどんなスタイルを楽しんでいたかはよく覚えてないんです(笑)。でも、だんだん、何を着ていいか分からないファッション難民になって。自分のまわりにもそういう友だちがたくさんいて、その頃ちょっとだけファッション誌から離れてしまいました。でも、それがリンネルのスタートにつながるんです。『オリーブ』が好きだった人が30代になったら何を着ればいいのか……っていうね。そこから今になって、やっぱりナチュラルは好きだけど、年齢もあがってもう少し違うスタイルに挑戦してもいいんじゃないかって思うようになりました。年齢があがるとTPO的なことも大事になるんですけど、私たちの年代の人って、TPOをまじめに考えすぎているふしがあって……。だからこそONのときはちゃんとしているけど、OFFがどうでもよくなってしまう。でも『大人のおしゃれ手帖』では、普通の日もちょっとおしゃれをして気分よく過ごせる日を増やしませんか? ということを提案したいんです」

ーー普段のスタイルをちょっとステキに見せるコツってありますか?

西山「そうですね、たとえば今だったら、シャツを着てその上にロングカーディガンを重ねて、ストールでタテのラインを強調する。さらに、細いベルトを2本ぐらい使って、カーディガンの上から軽く巻くだけで、おしゃれに見えると思います。ベルトもきゅっとしめつけるのではなく、ゆるく巻くだけ。これならゆったり着心地もいい中におしゃれなセンスがひかると思います」

ーー西山さんが春に向けて気になるアイテムや狙っているものがあれば教えてください!

西山「春は、花柄が気になりますね。大人なので、小花柄というよりは、わりと存在感のある大きな花柄。そういうブラウスを着て、柄を全面にだすのに抵抗があれば、カーディガンを上から重ねて、花柄の面積を少なくするとか! 花柄の中で使われている色をボトムにもってくれば着こなしやすいと思います。あとは、キレイ色。大人にはイエローとかいいと思うんですよ。私だったら、レモンイエローのちょっと細身なミニワンピ的なものが欲しいかも。それに白のボトム……とかさわやかで春っぽいですよね。しかもスタイルカバーもできる! この年齢になると体型の悩みって切り離せないので、体型克服につながる服選びのアイディアみたいなものも『大人のおしゃれ手帖』ではご紹介していくので注目していただければ……と思います」

「大きめな花柄もシックな配色だと一段と大人っぽい着こなしにマッチ。ふんわりとしたシルエットなので上から春色のカーディガンを重ねたり、スキニーパンツを合わせても◎」
リバティプリントブラウス
¥10,000(+tax)/liflattie ships

「顔の印象がパッと明るくなるイエローのチュニックブラウスは、お尻がすっぽりと隠れる丈でスタイルカバーにも最適。首もとにVラインができるので小顔効果もあります」
チュニック
¥19,000(+tax)/CP SHADES

大人のおしゃれ手帖

3月7日創刊!! 創刊号には京都発の和装ブランドSOU・SOUのお花柄コットンポーチの付録付! 表紙は桐島かれんさん、特集は「定番+即戦力アイテムで装う いますぐ知りたい大人の着まわし」、「通の京都、懐かしい京都」ほか
毎月7日発売/宝島社

西山千香子 Chikako Nishiyama

1969年、兵庫県生まれ。JRAを経て、2000年宝島社へ入社。パソコン本や語学教材、斉藤 孝(さいとう・たかし)さんやスタイリストの内田彩仍さんなどの書籍・ムックなどを手がける。その後2008年より『リンネル』『リンネルHome』など、シリーズ14誌をムックで刊行。2010年『リンネル』月刊化と同時に編集長に就任。現在は『リンネル』と今年3月7日に創刊した『大人のおしゃれ手帖』の編集長を兼任。