「雑誌『an・an』はさまざまな女性の“好奇心のネタ帳”です」 「雑誌『an・an』はさまざまな女性の“好奇心のネタ帳”です」

「雑誌『an・an』はさまざまな女性の“好奇心のネタ帳”です」

「雑誌『an・an』はさまざまな女性の“好奇心のネタ帳”です」

SHIPS WOMEN

1970年に創刊され40年以上の歴史を誇る女性誌『an・an』が、このたび大胆にリニューアルしたのは、みなさんご存知でしょうか? カルチャーやファッション、美容にダイエット、自分や他人の恋愛から果てはセックスまで……。そんな、現代女性が興味を持つすべてのことをどこよりも早くキャッチ&リリースしてきた『an・an』がパワーアップして新登場! そこで今回は編集長を務める能勢邦子さんに、大きく変わった誌面と、その見どころについて語っていただきました。

―まず10月30日に発売されたリニューアル後、第一弾についてお話を聞かせてください。

「はい、先日発売された第一号では『キュンキュン ときめく 恋してる?』というテーマで、女性が恋に落ちる瞬間のときめきや、今付き合っている彼に対する胸キュン、また結婚しても感じられるキュンキュンとした気持ちについて特集しています。私は、女性が恋バナをしている時って本当に活気にあふれて元気だと思うんです。それっていうのは学生時代は放課後の習慣だったかもしれませんが、気づけばいくつになっても続いているもの。40代、50代になってもそういう話を、女性同士は集まるたびにしていると思うんです。なのでリニューアルに際して、絶対に初めは恋愛特集でスタートしたいという気持ちがありました」

―具体的にどのような構成になっているのですか?

「そうですね、まずとにかく“ときめき”についての話を、出演者の方々に赤裸々に語っていただきました。何かに対して大好きって思った時の気持ち、恋に落ちる瞬間ってどうだった? という質問を女優さんやタレントさんに投げかけています。表紙も今を代表する女性モデル・水原希子さんのナチュラルなメイクと大胆な笑顔で、そんな女性たちの気持ちを象徴するものになればいいなと思って採用しました。ローラさんのフォトセッションは視覚的な胸キュンを引き出したり、桃井かおりさんの恋愛の話もかなり面白く仕上がっていると思います」

―では読み物企画などは、何か変化はありますか?

「そうですね、今回から“好奇心のネタ帳”という事をテーマに、女の子の好きなものを特集していくんですが、もう少しファッションの要素を強くしたくて。ファッション好きの女性って、映画やアートが好きだったりといろんなものにつながっていると思うんですね。なのでその入り口になるファッションから、その他のカルチャーへと“ネタ帳”としての役割になればいいなと思っています。連載に関しても、なかなか面白い人選になっていると思うので、読みごたえも充分です」

―確かに、いろんなことに興味がある人はさらにそこについて掘り下げられる。また何かを新しく知りたいと思う人にも、手に取りやすい誌面になっていて、最初から最後まで楽しく読み上げられそうですね。

「今、いろんな悲しいニュースがあったりしますが、女の子たちがとにかく心からハッピーになれるようなもの発信して行ければと思っています。どんな女性でもハッピーな話題が好きだったり、そのために頑張っていたりすると思うんですね。そんな読者の人が“今、読みたい”と思うものをストレートに作っていきたい。だからこれからはもっともっと読者の人たちともコミュニケーションをとって、いろんな意見の上に成り立つような雑誌にしていきたいです。過去の歴史が全くプレッシャーにならないと言ったらウソになりますが、これからの『an・an』はこれからの読者たちが作っていくと思います。そんな方々に毎号毎号、何かしらのパワーを注入していけたら嬉しいです」

能勢邦子さん

潟}ガジンハウス勤務。雑誌『Hanako』をはじめ、『an・an』『Tarzan』『CASA BRUTUS』『POPEYE』など、さまざまな雑誌で編集者として活躍。このたび10数年越しで『an・an』にカムバックを果たし編集長に就任した。