RFWの秋冬展示会に潜入! ブランド統合に秘めた思いを聞く RFWの秋冬展示会に潜入! ブランド統合に秘めた思いを聞く

RFWの秋冬展示会に潜入! ブランド統合に秘めた思いを聞く

RFWの秋冬展示会に潜入! ブランド統合に秘めた思いを聞く

RFWの秋冬展示会に潜入! ブランド統合に秘めた思いを聞く

SHIPS JET BLUE

2012年春夏シーズンより、スニーカーラインのRHYTHM FOOTWEAR(リズム フットウェア)、ブーツラインのRFW(アールエフダブリュー)、バッグ&グッズのRAD(ラッド)の3ブランドが統合され、新たに「RFW」が誕生。気になるその経緯と今後の展望について、秋冬展示会中のデザイナー 鹿子木さんにお話しを伺いました。


――展示会のお忙しい中、お時間を頂きありがとうございます。秋冬もいい感じのスニーカーが揃っていて、どれも魅力的ですね。リズム フットウェアからRFWになって、2シーズン目ですが何かテーマなどは掲げられたんですか?

鹿子木 特にテーマは設けてないんですよね。特徴としては、一般的に靴ではあまり使われない素材や、洋服の素材を使って遊んでいるものが多いですね。アッパーにウール生地を使って、裏地にボアを付けたりしたモデルとか。色もあまりパキッとしたものにせず、何色かわからない感じにしています。なので、どんなパンツにも合うと思いますよ。


――最近の話題といえば、この春夏からブランド名をRFWに統合されたことだと思うのですが。どんな経緯だったんですか?

鹿子木 リズム フットウェアでスタートして、その後にRFWというブーツラインを作り、2010年にバッグを中心のRADをスタートさせました。3ブランド作ったのはわりと戦略的な考えがあって、それぞれのカテゴリーで取引先を増やしていければと思ったんですよね。でも、いまは分散させるよりも集中させることで「RFW」という名前を広く知ってもらいたいなと。


――ロゴだけを見ると、今までのイメージとはちょっと違いますよね。

鹿子木 カタチとして面白いほうがいいかなと思って。だから、しっかりしたフォントではなく、イラストっぽくしたんですよね。RFWという名前よりも、アイコン的な感じ見て頂ければと。


――RFWになってから周囲の反応はどうですか?

鹿子木 ロゴを変えるときは不安もあったんですけど、結果的には話題性につながったこともあって良かったですね。取引先さんもすんなりと受け入れてくれて。あとは、この春夏の商品が、お客さんにどう受け入れられるかですね。でも、靴のデザインは変わっていないので、「ロゴが変わったな〜」程度だと思いますよ。


――3ブランドを統合したことで、モノづくりで変化したことはありますか?

鹿子木 素材を共有している商品が増えましたね。秋冬でいえば、チェックの素材をカバンにも使っています。このバッグは、キャンバス素材とのリバーシブルで、表裏でまったく違う表情になっています。


――2年前にバッグをスタートしたきっかけは、何だったんですか?

鹿子木 自分のなかではカバンも靴もギアだと思っているので、そういう意味ですごく魅力的だったんですよね。個人的にカバンは好きだったので、いつかやりたいなという気持ちはずっとあったんです。


――バッグに関しては、トート類が多いですよね

鹿子木 そうですね。ナイロンリュックのようなものより、ざっくりしたものが多いですね。靴でレザーやキャンバスを使っている関係もあって、そういうバッグのほうが相性がいいんですよね。


――すべてのカテゴリーで言えるのが、シンプルだけどひとひねりあるのがRFWの魅力だと思うのですが意識されていますか?

鹿子木 面白さを追求したいというのはありますね。やっぱり、見た目ってすごい重要だと思うんですよ。キャンバス生地のバルカナイズドシューズは、各社から数多く発売されていますし。それよりも「何コレ!」っていう部分は意識していますね。それは新しいロゴにも表れています。


――シューズをデザインするときに、服のトレンドは意識されますか?

鹿子木 服のトレンドがあったほうがラクなんですけどね(笑)。最近は、あんまり大きな流行りもないので、意識はしていないです。シーズンによって革靴が人気だったり、スニーカーが人気だったりのバランスはありますけど。それくらいですね。


――長く続けられていることもあって、毎シーズン“RFWらしさ”がどこかにありますよね

鹿子木 それはあるかもしれない。だんだんと自分の役目というか、何をすればいいのかがわかってきましたね。もちろん、攻めの気持ちはあるんですけど、自分の性格が変わらないようにベースはあまり変わらないですね。あと、ブランドを大きく展開していないので、自分の意見が通りやすいっていうのはありますね。


――最後に、攻めという部分ではどんな展開を考えていますか?

鹿子木 セレクトショップさんなど、これまではアパレル店舗が中心だったんですけど、今後は専門店にも広げていきたいですね。最初から靴を買いに来るお客さんをターゲットにしてみたいというのはあります。


――ありがとうございました


外羽根が2重になっているユニークなデザインのローカットスニーカー。バルカナイズド製法で作られているのでソールが剥がれ難く、ねじれにも強く型崩れがしにくい。さらに、RFWのシューズは足入れ感がよく、履き心地も抜群。ネイビーとライトブルーのモデルは、アッパーに天然藍染めの麻を使用している。

ブルー、ネイビー:スニーカー?13','125/RFW
グリーン、ナチュラル:スニーカー各?11','025/RFW

代表/デザイナー

鹿子木隆


1996年 ロンドンのコードワイナーズ カレッジで靴づくりを学ぶ。
1998年 自身のブランド「RHYTHM」を発表。
2001年、ブランド名を「RHYTHM」から「RHYTHM FOOTWEAR」に改名
2008年 ドレスライン「Knives and Ketchups」を発表
2010年 鞄/小物を中心とした「RAD」を発表
2012年 「RHYTHM FOOTWEAR」「RFW」「RAD」を「RFW」に改名