カジュアルなのに品よく見える!街で際立つ“今時”セットアップ6選 カジュアルなのに品よく見える!街で際立つ“今時”セットアップ6選

カジュアルなのに品よく見える!
街で際立つ“今時”セットアップ6選

いまやセットアップといえば、スタイルもデザインもさまざま。スーツをベースにした、いわゆるカジュアルセットアップや、“アスレジャー”を体現するスポーティタイプ、はたまた、その両者をミックスしたものまで、まさにジャンルレスだ。とはいえ、セットアップをどうせ着るなら、クリーンに見せられたほうがいい。そう、「着やすくてもしっかり上品」なのが“イマドキ”。そんな6着をピックアップした。

凹凸感のある素材を
採用した特別仕様

デザイナーの前出卓久氏は、複数のアパレルブランドのスタッフを経た後に、ファクトリーで洋服作りを経験。そこで素材からこだわる服作りをしたことが、Tone 設立に繋がったという。SHIPS別注で登場したセットアップは、英国調のチェンジポケットを配した3ボタンタイプのジャケットと、ゆったりとしたテーパードパンツ。程よく凸凹感のある繻子織(しゅすおり)素材で仕上げている。

ジャケット ¥55,000(+tax) / tone × SHIPS
ベスト ¥57,000(+tax) / Cristaseya
シャツ ¥66,000(+tax) / Cristaseya
パンツ ¥33,000(+tax) / tone × SHIPS
スリッポン ¥13,600(+tax) / JVAM × SHIPS

ゆったりとしたボックスシルエットのジャケットと、同素材のイージーパンツを合わせたセットアップ。凹凸感のあるボディには微光沢があるため、品よく見えるのがポイントだ。茶系トーンで合わせたベストを挟みつつ、深いグリーンのシャツで引き締めれば、落ち着いた印象でまとまる。

N.Y.発のクラフツマンシップが
宿る実力派

メイド・イン・NYにこだわったコレクションを展開するGREI.は、2011年にアンドリューとラリーという二人のデザイナーが設立。アメリカンクラシックをベースにしながらも、それを現代的かつユニークなアイデアで常にブラッシュアップしている。マチ付きのポケットを装備したジャケットと太めのタック入りパンツを合わせたセットアップもその一つ。味わいのある細畝コーデュロイの鮮やかな発色にも注目したい。

ジャケット ¥66,000(+tax) / GREI.
セーター ¥14,500(+tax) / SHIPS
シャツ ¥21,000(+tax) / TAKE & SONS
パンツ ¥45,400(+tax) / GREI.
タッセルローファー ¥70,000(+tax) / EDHEN
スカーフ 10,000(+tax) / Nicky

ジャケット ¥66,000(+tax) / GREI.
セーター ¥14,500(+tax) / SHIPS
シャツ ¥21,000(+tax) / TAKE & SONS
パンツ ¥45,400(+tax) / GREI.
タッセルローファー ¥70,000(+tax) / EDHEN
スカーフ 10,000(+tax) / Nicky

ゆったりとした細畝コーデュロイのセットアップは、そのシルエットを活かすべく、白シャツはタックアウトで。インナーに赤のシャギーニットを差し込んで、あたたかみと華やかさをアピール。今の気分を反映したゆったりとしたフォルムとコーデュロイが相まって、味わいのある程よく脱力した現代版プレッピーを演出できる。

新レーベルによる
ゆるくて上品なセットアップ

SHIPS DRESSから誕生した新しいレーベルが作るセットアップは、落ち着きのあるウール由来の素材感とコンフォートなフィットが程よく融合。トップスは胸にダブルポケットを配し、シャツとブルゾンの要素をミックスしている。パンツはイージー仕様で、腰にはゴムシャーリングを備えているため、ゆったりとした穿き心地。

シャツブルゾン ¥24,500(+tax) / SHIPS
タートルネックセーター ¥15,000(+tax) / SHIPS
パンツ ¥18,100(+tax) / SHIPS
スニーカー ¥17,200(+tax) / PIEVEBUY
スカーフ ¥12,700 / (+tax) / fiorio

滑らかな肌触りのボディは、梳毛のような風合いで温かみが宿る。それにより適度にストレッチ性のある素材感でありながらクラシックな印象に。タートルネックのニットをインナーに、優しいファブリックで統一感を出せば、上品さが際立つ。首回りに柄スカーフで大人なアクセントを加えれば、グッと華やかさも増す。

着心地は楽ちんでいて、
柄でトレンド感を演出

こちらもコンフォート感を追求した新レーベルから。トロピカルウールとストレッチ素材をミックスした軽やかなボディには、ブラウンとグレーを掛け合わせたギンガムチェックが描かれる。そんなトレンドを加味したパターンが効いているため、全体的にゆったりとしたサイズ感でありながらも都会的に映る。楽ちんでいてスタイリッシュ、それを実現した1着だ。

ジャケット ¥43,600(+tax) / SHIPS
シャツ 19,000(+tax) / SHIPS
Tシャツ ¥5,900(+tax) / SHIPS
パンツ ¥20,000(+tax) / SHIPS
ソックス 1,500(+tax) / SHIPSBUY
スニーカー ¥66,000(+tax) / COMMON PROJECTSBUY
ハンティングキャップ ¥6,300(+tax) / grillo.c for SHIPS

ブラウン×グレーという微妙な発色のギンガムチェックにマッチするインナーは、薄青のバンドカラーシャツ。首回りを敢えてラフに開けて、インナーのカットソーをチラ見せで着ても柔らかなセットアップの質感に調和するため、だらしなく見えない。トーンを合わせて、適度に着崩すことで、こなれ感が増すというわけだ。ラフな着こなしが楽しめるのもこのセットアップの魅力。

現代に蘇った
愛すべきフレンチ・アイビー

フレンチ・アイビーの先駆者、マルセル・ラサンスが手掛けるセットアップは、パッチポケットや柔らかく丸みのあるショルダーラインなど、随所に遊び心が盛り込まれている。SHIPS の完全エクスクルーシブで展開するこちらは、そんな正統派アイビーにアレンジを加えた“抜け感”が最大の特徴だといえる。美脚テーパードラインを描くパンツもポイントだ。

ジャケット ¥48,000(+tax) / MARCEL LASSANCEBUY
チルデンセーター ¥28,000(+tax) / Alan PaineBUY
Tシャツ ¥2,700(+tax) / Hanes × SHIPS
パンツ ¥22,700(+tax) / MARCEL LASSANCEBUY
ソックス ¥1,500(+tax) / SHIPS
ローファー ¥34,000(+tax) / ilmocassino × SHIPS
ダウンベスト ¥45,400(+tax) / ARPENTEUR

ベースはあくまでアイビーであるため、ネイビーの濃淡と白の差し色でクリーンに着こなすのは常套手段。とはいえ、<マルセルラサンス>らしい滑らかな曲線を描くカッティングやフォルムは、どこか柔らかな印象を与える。無駄な装飾は排除して、アイビーの必需品であるチルデンセーターをシンプルに合わせるだけで、洗練された大人の色気が薫る。

ニット専業ブランドが仕上げた
上質スウェット

2012年に男女のデュオデザイナーが立ち上げた、天然素材のニットを強みとするブランド。手編み、機械編みに関わらず優しい質感で仕上げるラインナップは、飽きのこないタイムレスなデザインが持ち味。そんな同ブランドが仕上げたスウェットのセットアップは、目の詰まった裏毛仕様でハリとコシがある。まさに大人スウェットと呼ぶに相応しい。

スウェットシャツ ¥20,000 (+tax) / crepuscule × SHIPS
ロングスリーブTシャツ 各¥12,000(+tax) / KAPTAIN SUNSHINE × SHIPS
パンツ ¥20,000(+tax) / crepuscule × SHIPS
ソックス ¥1,800(+tax) / SHIPS
シューズ ¥23,000(+tax) / Clarks
シャツジャケット ¥32,700(+tax) / GUY ROVER

上質なスウェットの質感を活かすべく、モノトーンで統一感を出した大人のスポーティスタイル。足元にチャッカーブーツを合わせても違和感なくマッチするのは、都会的なシルエットの為せる技。シャツジャケットをさらりと羽織るだけで、しっかり“よそ行き感”も演出できる。これぞ、お洒落着として成立するスウェットの新しいカタチ。

武内雅英

1977年生まれ。世界文化社に編集アシスタントとして入社。退社後、スタイリストアシスタントを経て独立。確かな知識に基づいたスタイリングで多数のメンズファッション誌にて活躍している。モードからクラシックまで、編集経験を活かした独自の視点でのファッション提案は業界内でも高い評価を受けている。