メンズドレスのバイヤー秋山が語るパルマ発、Valditaro(ヴァルディターロ)の隠れた魅力 メンズドレスのバイヤー秋山が語るパルマ発、Valditaro(ヴァルディターロ)の隠れた魅力

メンズドレスのバイヤー秋山が語るパルマ発、Valditaro(ヴァルディターロ)の隠れた魅力

メンズドレスのバイヤー秋山が語るパルマ発、Valditaro(ヴァルディターロ)の隠れた魅力

SHIPS MEN

今回は、SHIPSでかれこれ15年ほどセレクトしている、イタリアはパルマのValditaro(ヴァルディターロ)というブランドを紹介したいと思います。ここの最大の特長は、軽さを特徴とした、柔らかくて着心地の良いスーツであることです。ソフトで軽いスーツは最近のトレンドであり主流となっていますが、他社との決定的な違いは毛芯をつかったフルキャンバス(毛芯仕立て)であることです。毛芯とは、馬やキャメルなどの尻尾の毛で作られる芯地のこと。同価格帯の軽量スーツのほとんどが、柔らかさや軽さを追求するためにフルキャンバスではありません。
その中、ヴァルディターロのスーツは毛芯入りなのに軽くて柔らかいフォルム、フルキャンバス仕立てならではのピシッと美しいフォルムを作り出す、そのふたつのバランスがとてもいいんです。

今シーズンのトレンドはやはり英国調。そのため、柄は大きめのウィンドーペーンがおすすめです。フランネル調で少し起毛している素材感が、いまの気分にもぴったりとあっています。そこに、英国由来のピンホールシャツと、クラシックなペイズリー柄を合わせています。ブリティッシュスタイルを謳いながら、シャツとスーツはイタリア製、タイは日本製で、イギリスのものが入っていないのが時代を象徴しています。

ここ数年までは、クラシックなスーツの人気が落ちついていたこともあり、カジュアル一辺倒になっていましたが、そろそろ「カッチリ着たいな」という気分が高まりを見せています。そんなとき、毛芯を使いながら、限界までやわらかく仕上げているヴァルディターロのスーツは最適ですね。しかも、前述の本格的なつくりで10万円を切っています。これはかなりお得感があると思いますよ。

スーツ ?99','750/Valditaro