SHINICHI AKATSUKA
SHIPS SHINJUKU
STORE MANAGER
赤塚晋一
(シップス 新宿店 店長)
Updated 2022.02.09
03
セオリーと"つかず離れず"が心地いい
今年40歳になる赤塚は、アルバイト時代から今に至るまで
ドレスクロージング一筋。クラシコイタリアブーム晩期に
キャリアをスタートし、マルセル ラサンスでフレンチの
魅力にハマり、その後はアイビーにも傾倒.....と
さまざまなスタイルを経てたどり着いたのは、
“ヌケ感のあるトラッド"というマイスタイルでした。
不惑の赤塚、そのさりげない流儀をご紹介します。
今年40歳になる赤塚は、
アルバイト時代から今に至るまで
ドレスクロージング一筋。
クラシコイタリアブーム晩期にキャリアをスタートし、
魅力にハマり、その後はアイビーにも傾倒.....と
さまざまなスタイルを経てたどり着いたのは、
“ヌケ感のあるトラッド"というマイスタイルでした。
不惑の赤塚、そのさりげない流儀をご紹介します。
「無地のグレースーツや黒のニットタイは私の大定番といえるアイテム。ここに白無地のシャツを合わせるのがトラッドのセオリーですが、私はあえて薄いブルーシャツを着るようにしています。完全なモノトーンにすると隙のないミニマル感を演出できますが、それよりも少しだけ柔らかい感じが自分らしいかなと。ちなみにカラーキーパーは抜いています。今のスーツは肩パッドのない軽快仕立てのものが多いので、シャツの襟も柔らかい雰囲気にしたほうが好バランスですね。ニットタイのノットはコンパクトに。映画『レザボア・ドッグス』で観たナロータイのスタイルが格好よくて、その雰囲気を意識しています」
「わかりにくくて恐縮なのですが(笑)、今日はフランネルではなくサキソニースーツを選んでいるのがちょっとしたこだわりです。その理由は、ニットタイを締めているから。フランネルはスポーティな温かみとボリューム感が特徴ですが、サキソニーは同様のスポーティ感を備えつつも、より軽やかな表情。私の感覚だと、軽快なニットタイにはどっしりとしたフランネルよりもサキソニースーツのほうがしっくりくるのです。これもひとつの“抜け感”といえるかもしれませんね。ちなみにニットタイは定番のスクエアエンドではなく剣先つきのものを選びました。ちょっとだけドレッシーに見えるところが特徴です」
「現在のスタンダードに照らし合わせると、パンツ丈は裾先が足の甲にギリギリ触れるくらいが主流。でも私は、あえて昔ながらの“裾が足元で自然にたまる丈”に設定することが多いですね。裾のたまりを“クッション”と呼んだりしますが、すっきりとしたノークッションよりもクッション入りのほうが、力の抜けた雰囲気でいいなと思うのです。靴もドレッシーな内羽根ドレスシューズではなく、オールデンのチャッカブーツを合わせました。ボリューム感のある靴なので、長めのパンツ丈ともバランスがとれていると思います。ほんの少しバランスが変わるだけでも、ガラリと印象が変わる。そこがスーツの面白さですね」
SUIT/VALDITARO PER SHIPS
SHIRT/ERRICO FORMICOLA
TIE/ASCOT
BELT/KIKA NY
SHOES/ALDEN
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