SHIPS MEN
FEATURE
秋冬、SHIPS DRESSでは改めてドレスの本質に目を向け、中でもフォーマルスタイルを強化しています。同僚や部下、気の置けない友人などのハレの場に、何を着ていくべきか。ファッションはどんどん自由に、多様になる世の中で、スタイリングはルールよりセンスが問われています。SHIPSの東と西、東京と大阪のドレススタッフの、とあるフォーマルスタイルに密着してみました!
Updated 2022.09.21
水原 啓太 (41)
SHIPS グランフロント大阪店 店長
250年以上の歴史があるFOX BROTHERS社の生地を使ったグレンチェック柄のウールは、柔らかさと艶感が魅力。貫禄を出したかったので、イギリス紳士の代名詞的なスーツを選びました。太いラペルがポイントです。足元はCROKETT&JONESのキャップトゥ。イギリスのスーツにイギリスの靴ですが、メダリオンが固さをおさえています。できるだけシンプルにしたいので、アクセサリーはつけずに。その分、目に見えない香りに気を遣います。
(今日のフォーマル度)
上村 裕司 (43)
SHIPS 神戸店 店長
昨今の社会情勢的に、なかなか着る機会が減った中で、De Petrilloに別注したタキシードをあえて選びました。イメージは自身の結婚式。ソフトな着用感、それでいて上品。細部までこだわりが詰まった特別な一着です。スーツのフォーマル度が高いので、スタイリングはベーシックに。足元だけ少し抜け感をもたせたくてスエードのタッセルローファーにしています。あとは見た目に主張させず、目には見えない+αの部分を気にかけています。香水とか。
(今日のフォーマル度)
東井 秀教 (39)
SHIPS グランフロント大阪店 副店長
同級生が中心のカジュアルなウェディングパーティをイメージ。毛芯がしっかり入ったCARUSOの3ピースは、背筋が伸びるような男らしさ、堅牢さ、それでいて体になじむ柔らかな着心地を両立してくれる、モダン・ブリティッシュなスーツです。グレーのフランネルには、黒を差し色に取り入れ、足元はスウェードで上質さを表現しました。やはりスーツは心身を引き締めるための勝負服。髪型などもパリッと男らしく仕上げるように心がけています。
(今日のフォーマル度)
東 孝英 (38)
SHIPS 阿倍野店 スタッフ
親しい間柄の友人の二次会に呼ばれたら、が設定のスタイルです。色目は抑えつつ、華やかさを演出できる大きなペイズリー柄のネクタイがポイント。ラペル幅の広いクラシカルな雰囲気のスーツに合わせて、派手すぎず、遊び心を表現しています。ラペル幅に合わせてボリュームのあるダブルモンクの靴にしました。フォーマルではちょっと意外な選択ですが、これ以上は崩さないという一線を引いて考えています。額を出して清潔感を意識しています。
(今日のフォーマル度)
蒲生 龍之介 (28)
SHIPS なんばパークス店 スタッフ
ヴィンテージ調の小紋柄のストールを3ピーススーツに合わせてクラシカルにまとめました。最近見た映画のスタイリングにも影響を受けています。今日のイメージは、ズバリ「大人になったモッズのパーティ」。10代でパンクに傾倒した若者が、自分の年齢になったら……。そんな妄想を表現しました。盛り過ぎるくらいがちょうどよいと思ったので、小物を多く使いましたが、それぞれの色や雰囲気がリンクしたので、統一感が出せています。
(今日のフォーマル度)
伊藤 誠 (35)
シップス 渋谷店 店長
伝統的なグレンチェック柄でダブルの3ピースは、正統なフォーマルの装いからは少し離れますが、多様化するフォーマルの新しい提案です。ボウタイやチーフ、シャツのストライプでボルドーを拾い、華やかに仕上げました。ブリティッシュな装いに合わせる足元は、コンビネーションが欠かせません。今日はいろんなシーンを想定しましたが、主役であれば非日常であることを活かした色使いを。ゲストなら、主役を引き立てる小物使いを意識したいです。
(今日のフォーマル度)
雨宮 教夫 (68)
シップス 銀座店 スタッフ
今日はDORMEUIL社の生地を使ったFIVEONE製のタキシードスーツのジャケットのみを着用しました。素晴らしい生地と素晴らしい仕立てに大変満足しています。とくに襟の拝絹にフラワーホールが付いているのは素敵です。他はすべてカウボーイスタイルにしました。足元も手作業でカービングされた、存在感のあるカウボーイブーツ。アクセサリーはすべてアメリカンネイティブの作品でまとめました。部下の披露宴の二次会に出席するイメージです。
(今日のフォーマル度)
山口 修也 (27)
シップス 有楽町店 スタッフ
ポイントはPuccini for SHIPSの蝶ネクタイ。近年、希少性が増している手巻きです。シルバータイより特別感が醸し出せるでしょう。式はネクタイにして、二次会や披露宴はクラッチバッグに忍ばせていた蝶ネクタイに付け替える、というのもおすすめ。足元はオペラにもいけるようなイメージで組み合わせた(笑)、パテントのワンピーススリップオン。程よい抜け感が生まれるので、シンプルになりがちな全体のバランス考えて選びました。
(今日のフォーマル度)
小川 厚也 (28)
SHIPS メンズドレス バイヤー
推しはスーツ、と言いたいところですが、LESLESTONのピンホールカラーシャツがフォーマルでのこだわり。細かい運針は全体を端正に映し出し、ピンホールカラーはVゾーンに華やぎを与えます。英国的な着こなしを意識しながらも、懐古主義にならないよう、Vゾーンの配色に気を遣いました。アクセサリーなどの無駄な装飾を省くようにして、足元を軽快にすることで、フォーマルにハズしを加えています。今日は地元の友人の結婚式スタイルです。
(今日のフォーマル度)
高橋 英敬 (36)
SHIPS 銀座店 スタッフ
設定は「平服でお越しください」と注釈があった時の同僚のウェディング。トラッドベースに考えるとブラックウォッチ柄のパンツにはブレザーですが、TAGLIATOREのベロアジャケットを合わせ、フォーマル感をプラス。CROCKETT&JONESのスリップオンはパンツの起毛感に合わせてバックスキンを選びました。Wカフスにパールのカフリンクスが食事の際にちらりと覗くのもポイント。PENHALIGONSやGUERLAINなどの上質な香りが好きです。
(今日のフォーマル度)