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サステナブルOKIPPA発売記念サステナブルトーク:SHIPSが考える、アパレルブランドの“サステナビリティとは”

2021.11.01(月)

企業としての取り組み

宅配ボックスとして初めてファッションブランドのデザインを採用した「SHIPSサステナブルバッグOKIPPA」。再配達削減によりCO2の排出を抑制し、環境負荷低減をめざすYper株式会社と、ファッションを通じたサステナブルな取り組みを積極的に行うシップスの想いが重なり実現したのが今回のコラボレーションです。
 このコラボレーションを記念してYper株式会社代表内山様との対談が実現しました。SHIPSの考える、アパレルブランドの“サステナビリティ”の形とは? というテーマでサステナブルに関してのトークを行っています。この内容はラストマイルライフスタイルに掲載されたものを再掲載しております

SHIPSが考える、アパレルブランドの“サステナビリティ”とは

■コロナ禍で大きく変わった消費行動

内山:コロナ禍がアパレル業界に与えた影響をお聞かせ下さい。 

高梨:最も大きな影響は消費の停滞による全体的な売り上げの低下です。また、外出自粛に伴い、来店者数が大きく減少しました。特に昨年、流行が始まって間もなく1回目の緊急事態宣言が発令された頃。今年と比較するとそれほど感染者数が増えていなかったものの、店舗の入る商業ビルが営業を停止するなど、自粛の動きは今年よりも厳しいものでした。

店舗が営業できない事に伴い、ECでの売り上げは飛躍的に増加しました。ただし、EC販売では店舗より広く返品を受け付けていますので、相対的に返品数が多くなります。これは衣類廃棄の問題に繋がってしまいますので、返品された商品の扱いについてどう対処していくかが今後の新しい課題と言えます。

 また、コロナ禍はお客様の消費行動だけではなく、スタッフにも大きな影響を及ぼしました。店舗が営業できず出勤が出来ない事によるモチベーションの低下、接客による感染への恐れから来る心の負担――。こうしたスタッフのメンタル面のケアも、今のアパレル業界の抱える課題の一つです。

内山:EC販売が加速した事によって工夫された事は何ですか?

高梨:店舗でのお客様は、スタッフとのコミュニケーションを求めて来店してくださる場合が多くあります。ただ商品を購入するだけではなく、買い物を一つの体験として捉えていらっしゃるのです。

そんなお客様のために自粛中でも安心して出来る“お買い物体験”をお届けしたいと考え、インスタグラムのライブに店舗スタッフが出演して商品を紹介する取り組みを始めました。またECサイトにも、バイヤーやPR担当者が出演する動画を掲載するなど、“お買い物体験”を楽しんでいただける工夫を施しています。それでも最近では、実際の店舗での接客を求め、感染対策をしっかり取りつつ、実際の店舗に足を運んでくださるお客様が増えてきています。

■コロナ禍で物流増が課題に

内山:EC販売が加速する中、物流に関して何か新たな課題は感じていらっしゃいますか?

高梨:物流に対する課題はコスト面です。これまでEC上で無料配送を謳っていた企業であっても、コロナ禍で配送物量が増加し単価が上がったことなどで難しくなってきているようです。
弊社ではサービスの一環として、ECで購入していただいたものを、駅近の店舗で受け取れる仕組みを検討しています。ただし、店舗受け取りのサービスにも当然コストがかかりますので、“ついで消費”を促す様な工夫が必要です。例えば靴を購入した方が、ついでに購入したくなるような靴クリームを店舗に用意しておく、もしくは店舗の入っているファッションビルの窓口での商品受け取りとし、ファッションビルへの来店を促すなどが考えられます。ブランド単体だけではなく、商業施設や他のブランドを巻き込んだ新しいアイディアが求められるのではないでしょうか。

 また、物流サービス自体に体験としての付加価値を付ける事も重要だと考えています。例えばコロナ禍で、ウーバーイーツを利用する人が増えていますよね。特に若年層にとっては、わざわざウーバーイーツで配達費用を支払ってでも食事を注文することが、一つのステータスになっているように感じます。時間を買っているという特別な感覚を味わえるのかもしれませんね。

このように、物流コストに対する受け取り方が今、急速に変わりつつあります。ファッション業界では、例えば商品を受け取りに来られたお客様に、店舗スタッフがコーディネートをご提案させていただくなどの特別な体験をご提供する事で、コンビニ受け取り等と差別化が出来るのではないかと考えています。

 物流サービスに工夫をする事によって、お客様の生活を便利にしたり、社会問題の解決に繋げたりする事も大切だと考えています。例えば今回デザインさせていただいたOKIPPAは、再配達を無くす事によって環境に優しいだけでなく、例えば真夜中にしか自宅に戻れない方、聴覚障害がありインターホンが聞こえない方などが抱えていらっしゃる不便さを、取り除く事が出来る商品なのではないでしょうか。

■自身も”サステナビリティ”な活動に参加

内山:SHIPSの考えるサステナビリティとはどんなものなのか教えていただけますでしょうか。

高梨:サステナブルという言葉が流行する以前から、弊社ではCSRの一環として様々な活動に取り組んで来ました。衣料品の回収やリサイクルなども行っていますが弊社では例えば、2020年から展開している“SHIPS any”というブランドで、古着や洋服の生産時に出た残りの布を原料として作られる再生ポリエステル「RENU®」を使用するなど、解決策を常に模索しています。


SHIPS any,少しのいいこと #3

また、サステナブルと聞くと“地球に優しい”“エコな”と言った意味に受け取られがちですが、私たちが地域や地球のサステナブル(持続可能)な未来のために出来ることは、環境に関する取り組みだけではありません。

例えば弊社では、NPO法人下田ライフセービングクラブの理念に賛同し、1996年からその活動をサポートしています。主に首都圏在住の子どもたちを対象に、海の安全や事故の予防に関する知識の啓蒙活動や、ビーチでのゴミをしていただいた方にSHIPSオリジナルリユースバッグをプレゼントするなどのキャンペーンを実施しています。これは環境への配慮だけではなく、地域の子供たちに学びの場をご提供する福祉の一環でもあるのです。

実は個人的にも週3回ほど、海でゴミ拾いをしています。在宅勤務に伴い通勤時間が減った分、朝、近所の海に足を運ぶのです。そうすると、洗濯バサミや醤油瓶など、多くの家庭ゴミが落ちている事に驚かされます。家庭からゴミとして出されたものが、ゴミとして回収されていないという事実がある事に気付かされましたね。

また、プラスティック製ストローの廃棄問題がSNSで拡散されたり、メディアで大きく取り上げられたりしていますが、実際にゴミ拾いをしているとそれほどストローの量は多くありません。SNSやネットで知る情報と、実際に自分が行動して体感することはしばしば違っているのです。個人でゴミを拾っても、その行動が地球環境に与える影響は小さなものです。しかしながら、実際に行動してみる事によって得る気づきこそが、その意義なのだと考えています。

この気づきを社内でより増やしていくために社員有志のボランティア活動としての辻堂ビーチクリーンも始めました。このビーチクリーンに参加することで少しづつ気づきが生まれ店頭、商品制作などへ好影響が期待できると考えています。

環境問題は難しいものです。個人個人が何を考え、何をすれば正解なのか、それは誰にも分かりません。だからこそ、自分で何かをやってみる事が大切なのではないかと実感しています。そして企業としては、お客様に行動する機会をご提供できればと考えています。

例えばSHIPSの店舗でショッピングバッグの受け取りをご辞退いただくと、1回につき10円を公益社団法人 国土緑化推進機構運営の「緑の募金」に寄付する仕組みがあります。私たちはこの仕組みを通して、まずは「自分にも何かできた」と思っていただくきっかけ作りをしたいのです。そこから「もっと何かやってみよう」と行動が派生して増えていけば、なお素晴らしいですよね。自分に合った”サステナブル”を実践していくことが大切で、決して無理をする必要はありません。SHIPSは、それぞれの方にフィットするサステナブルの形を見つけるお手伝いができればと考えています。

■アパレル企業ならではのデザインに魅力を感じてほしい

内山:今回のOKIPPAとのコラボレーションへの思いを教えてください

高梨:OKIPPAを使って荷物を一度で受け取り再配達を回避する事で、余計なCO2排出が抑制され、環境負荷を低減できる点が環境にやさしいと思います。さらに再生ポリエステル素材「RENU®」100%で製造した、とてもサステナブルな2Wayバッグという点もポイントだと考えています。

お客様にはまずSHIPSのデザインしたOKIPPAが可愛いなと思って、手にとってもらえるとうれしいです。そこからCO2の問題や洋服廃棄の問題などに関して、何か“少しのいいこと”が出来たという実感を味わっていただきたいのです。

また、ECで商品を購入される機会が増え「配達員の方に気を遣うようになった」というお声もお聞きします。再配達が無くなる事により、配達員の方々の労働環境の改善に繋がると良いですね。
   今回、アパレルとしてはこれまで直接的に関わりのなかった再配達の課題解決に、OKIPPAという商品を通じて関わることができ、とてもうれしく思います。弊社はアパレル商品のデザインは得意ですが、流通の仕組み作りはまだまだ自分達だけで出来る事ではありません。それぞれの企業の得意分野を持ち寄って実現した今回のコラボレーションは、シナジー効果を生み出すとても有意義な取り組みです。「SHIPSサステナブルバッグOKIPPA」を通じて、サステナビリティについて興味をお持ちいただき、ご自分に合ったサステナビリティを探すきっかけにしていただければと考えています。

本取材では写真撮影時以外はマスクを着用、その他ソーシャルディスタンスやアルコール消毒など感染対策につとめました。


Yper株式会社代表取締役の内山 智晴さん(左)とシップス営業企画部高梨 勝央(右)


SHIPSサステナブルバッグOKIPPAページ

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【ONE SHIPS ACTION】とは
SHIPSがSDGsの達成を考えたCSR活動とサステナブルな取り組みを推進していくためのアクション。今そして今後もできることをSHIPSとして、またSHIPSスタッフ有志としてさまざまな活動を行っていくことを目的とします。様々なアクションの中で持続可能な未来を築いていくために少しのいいことを継続していきます。

SHIPSは、今後もサステナビリティ活動の一環として、限りある資源を有効に活用し、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。

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