








SHIPS KIDS
FEATURE
ぬいぐるみは誰のもの?











眠るときも、おでかけの日も。
ぬいぐるみは、世代を越えて誰かのそばにある。
いま改めて注目される
「ぬいぐるみのある暮らし」を紹介します。
Updated 2026.03.11









ぬいぐるみは、
なんのためにいる?



子どものころ、どこへ行くにも一緒だった存在。たくさんのハグやキス、ときにはキックやパンチ、そして涙まで、ただ静かに受け止めてくれました。ぬいぐるみは、いつも同じ表情でそばにある、安心のかたちだった。
けれど大人になると、それは少しだけ照れくさい存在に。ぬいぐるみは子どものもの、というイメージがどこかにあるからかもしれません。それでも目が合う回数が減っただけで、関係そのものがなくなるわけではない。引っ越しの荷物に紛れていたり、部屋の棚の片隅に残っていたりする一体を見つけると、不思議と手放せない理由に気づきます。
ぬいぐるみは、ただの物ではない。ともに過ごす中で、触れられ、運ばれ、名前を与えられることで、その人だけの存在になっていく。くたびれた毛並みや、ゆるんだ縫い目には、ふたりだけが知っている時間が残っている。子どもにとっては、はじめての友だち。大人にとっては、記憶をそっとつなぎとめるもの。いつだって彼(彼女)らは、日々を過ごすための小さなパートナーとして、今日も静かにそこにいます。











ぬいぐるみと
暮らすこと、過ごすこと


動物たちを想う、やさしいぬいぐるみ。
WWF(世界自然保護基金)のためにデザインされた「CUB CLUB」シリーズ。オランダのぬいぐるみメーカー〈BONTONTOYS〉が手がける、パンダやゾウなど野生動物をモチーフにしたぬいぐるみ。やわらかな手触りと、くたっとした表情も魅力。売り上げの一部はWWFジャパンに寄付され、野生動物の未来を守る活動につながります。

箱を開ける前から、はじまる小さな物語。
引き出し式のかわいいギフトボックスに収められた、小さなぬいぐるみたち。箱を開ける前から、わくわくする時間がはじまります。〈BONTONTOYS〉の「B.T. CHAPS」というシリーズで、「CHAPS」は“友達”という意味。子どもたちのそばに寄り添う存在として生まれました。中材には100%リサイクルPETを使用しています。


整える時間も、思い出のひととき。
毛並みのあるぬいぐるみは、やさしく整えることで長くきれいに保つことができる。専用のブラシやコームを使えば、毛玉をほぐし、ほこりを落としながらふんわりとした質感をキープ。遊んだあとや眠る前に、軽くとかしてあげる習慣になれば、ぬいぐるみと過ごす時間が小さな楽しみに。


やさしく洗って、長くいっしょに。
ぬいぐるみを洗うときは、おしゃれ着用の中性洗剤を使い、ぬるま湯でやさしく押し洗いするのが基本。強くこすらず、形を整えて陰干しすれば、繊維を傷めずに毛並みもふっくらとよみがえる。こうしたひと手間を重ね続けることが、ぬいぐるみと長く一緒に暮らすことにつながります。



持ち主を待ち続ける、小さなくまの物語。
ボタンが取れているという理由で選ばれなかったコールテンくんは、夜のデパートを探検しながら、自分を直してくれる誰かを探します。やがて少女が自分の貯金で彼を迎えにくるとき、ぬいぐるみはただのおもちゃではなく、はじめての友だちに。小さな絆を描いた、長く愛され続ける絵本。
「くまのコールテンくん」
  作:ドン・フリーマン/偕成社


たくさん抱きしめられた、
ぬいぐるみたちの記録。
写真家マーク・ニクソンが撮影した、長年愛されてきたぬいぐるみたちのポートレート集。ほつれた縫い目。擦り切れた耳。くたびれた毛並み。それらは古さではなく、誰かに抱きしめられてきた時間の証。ページをめくるたび、ぬいぐるみは家族の記憶を宿す存在であることに気づかされます。
「愛されすぎたぬいぐるみたち」
  著:マーク・ニクソン/オークラ出版