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梅雨の髪の話

湿度が高まる季節、髪の扱いに困る人は多いはず。うねり、広がり、思うように決まらない。
だったら、無理して抑えこまず、この時期のヘアスタイルとして楽しむことはできないか。
南青山〈SENSE OF HUMOUR〉の木村あつ子さんに梅雨とポジティブに向き合うためのポイントを聞きました。

Updated 2025.6.18

福岡県出身。表参道の骨董通りの路地裏に佇む「SENSE OF HUMOUR」でトップスタイリストとして活躍。ラフさとモードさが融合する独自のセンスに定評がある。農業や生花をたしなむなど、多彩なライフスタイルにも注目。

「髪が広がる原因は、“乾き”にあることも。シャンプーを保湿力の高いダメージケア用に変えてみたり、夜のうちにオイルやヘアミルクを使って、(広がりやすい方は重めのタイプがおすすめ。)髪にしっかりと潤いを与えることで、湿気に左右されにくくなります。」

「髪を乾かすとき、ドライヤーの仕上げに冷風をあてるのが大切なポイントです。実は、髪は冷めるときに形が定まるもの。キューティクルが引き締まり、キープしやすくなります。出かける前のセットにもおすすめの一手間です。」

梅雨のシーズンは絶対に湿気で癖が出てしまうもの。でも、広がりやすい髪も、うねりのある毛流れも、それ自体にしかない魅力があると思います。髪質を活かすスタイリングをするなど、コントロールするのではなく“共存”することを考えてみるのもひとつです。

「ヘアを7割くらいドライした状態で、オイルをたっぷり。くるくると丸めた毛にドライヤーを温風→冷風の流れであてて、型をつけます。カール感をしっかり出すには、完全に乾かさないことがポイント。抑え込まず、あえてラフな質感を活かしたダウンスタイルです。」

ひとつに結んでゴムでとめて、ざっくりした1 本の三つ編みを作った後、全体をほぐして根本のゴムに毛先を入れ込む。ダウンヘアのままぎゅっと結んだような、気張らない印象に見えるように仕上げるのがコツ。後れ毛が出過ぎる場合はピンで止めてもOK。

パティ・スミスのざっくりとしたツインブレイドをイメージしました。三つ編みの面がきれいに出すぎないように逆毛を立てたり、ウェーブを出してから編んでみると、いいラフさが出ると思います。仕上げにフロントのヘアにシーウォーターをつけて、ローファイ感のある束感をプラス。
SENSE OF HUMOUR
  • 住所 : 東京都港区南青山5-14-3 1F
  • Tel : 03-6712-5320
  • 営業時間 : 11:00〜20:00
  • @senseofhumour_official
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